翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

今週の一時間ツーリング

 曇り空で涼しく乗れました。暑くもなく、寒くもなく。近所では、今年はおそい彼岸花が満開ですが、止まるのが面倒だったので彼岸花の写真はなし。

 奥の木は、まだ紅葉前のもみじ。もみじは紅葉とも書くから、カエデ、楓、が正確なんだろうか。種類までは知りません。

f:id:haradamasaru:20201005114152j:plain

 

 さて、お仕事にもどります。

 

(M.H.)

 

「子どもの本棚」2020年10月号

「子どもの本棚」10月号の、複眼書評のコーナーで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』をとりあげていただきました。坂内夏子さんと白瀬浩司さんの書評が、上下二段でならべてあります。おもしろい構成の書評欄です。ふつうは、どなたか一人の書評が載るものですが、視点や文章のちがいを比べて読むことができます。ご紹介ありがとうございます。

f:id:haradamasaru:20201003104206j:plain

続きを読む

秋景色

 一週間に一度は乗ってやることにしたので、秋晴れの今朝、近所の一時間コースを。田んぼは、まだ刈り取り前のものと、刈り取られたあとと、半々くらいでしょうか。

f:id:haradamasaru:20200928102930j:plain

 

 いろいろ書きたいことはありますが、とりあえず、仕事にかかります。

 

(M.H.)

 

 

『セント・キルダの子』9月16日発売!

 何度かご紹介してきた絵本、『セント・キルダの子』の見本が届きました。この本は、原書を見た時から、とにかくどこかで出してほしいと思い、何社かもちこんだあとに、岩波書店さんから出してもらえることになった本です。とてもうれしい。

f:id:haradamasaru:20200912094329j:plain

続きを読む

訳書リスト10(46〜50冊目)

 50冊目です。

 

 (50)『ネルソン ・マンデラ (信念は社会を変えた! シリーズの指針として)』

 (セロ・ハタン&ヴァーン・ハリス著、あすなろ書房、2020年9月9日初版発行)

 "Nelson Mandela" (I know this to be true, guiding principles), by Sello Hatang & Verne Harris, 2020

 アメリカ(出版社はニュージーランドのBlackwell and Ruth Limited)・一般・ノンフィクション

  f:id:haradamasaru:20200909112844j:plain

 

〈オビ語録〉

「リーダーの資質とは?」

「このシリーズの編集指針となったマンデラの生き方を、彼と共に自由のために闘った腹心の部下たちが、まったく新しい視点で分析した1冊!」

「このシリーズは、ネルソン ・マンデラの生き方に触発されて、現代の影響力をもつリーダーたちが真に重要と考えていることを記録し、共有するために編まれました。」

「46年かけて法学の学士号を取得。アフリカ民族会議(ANC)では48年かけて党首に。そして、27年におよぶ獄中生活。ネルソン ・マンデラの知られざる素顔とは?」

 

 編集は山浦真一さん、翻訳協力は小宮由紀さん、装幀は城所潤さん・大谷浩介さん(ジュン・キドコロ・デザイン)、印刷は佐久印刷所、製本はナショナル製本です。

  ありがとうございました!

 

続きを読む

『月でたんじょうパーティーをひらいたら』読書感想画指定図書に。

 去年翻訳した、『月でたんじょうパーティーをひらいたら』(ジョイス・ラパン文、シモーナ・チェッカレッリ絵、縣秀彦先生(国立天文台)監修、廣済堂あかつき)が、第35回読書感想画中央コンクールの、小学校高学年の部の課題図書になりました。

 これでまた、翻訳した本を、たくさんの子どもたちに読んでもらえます。

f:id:haradamasaru:20200904215757j:plain

続きを読む

『ネルソン・マンデラ』9月9日発売!

『ネルソン・マンデラ(信念は社会を変えた!シリーズの指針として)』(セロ・ハタン&ヴァーン・ハリス著、拙訳、あすなろ書房)の見本が届きました。いい写真、きれいな装幀です。見本が届いた時が、いつも一番うれしい。

f:id:haradamasaru:20200904082947j:plain

 

 少し中身の紹介を。

続きを読む

山に住みたい

 お盆はどこへも行かなかったので、近場でと思い、赤城山へ行ってきました。うちから車で一時間ほどで、川場村の道の駅、川場田園プラザへ行けることがわかりました。ここ、なかなかいいです。川場村のビールも飲めます。レストランもいくつかあるし。

 買い物、食事後、赤城山の北側からがらがらに空いているワインディングロードを40分ほど登り(次はバイクで来たい!)、大沼と覚満淵(カクマンブチ)へ。覚満淵は駐車場から1分でこんな感じ。

f:id:haradamasaru:20200830123511j:plain

続きを読む

『山は しっている』

『山は しっている』(リビー・ウォルデン作、リチャード ・ジョーンズ絵、横山和江訳、すずき出版)を、訳者の横山さんから送っていただきました。これ、表紙しか見てないことを前回のエントリーで書いたら、送ってもらっちゃいました。横山さん、ありがとうございます。)

f:id:haradamasaru:20200825232000j:plain

続きを読む

月刊書評誌「子どもの本棚」9月号

「子どもの本棚」2020年9月号に寄稿しました。
 特集が「世界への窓──翻訳作品をとどけたい 新訳での再発見──」となっていて、菱木晃子さんによる「ピッピ」と「カッレ」の新訳の話や、こみやゆうさんの子どもの本の翻訳に対する考え方が載っています。

f:id:haradamasaru:20200822213831j:plain

 

 わたしはこの特集の中ではないのですが、My Messageのコラムに「なぜ「若い読者」にむけて「外国」の「文学」を翻訳するのか?」という文を寄せました。藤沢市での講演のために考えたことを、ここでも再度まとめて書いています。

 (1)外国の物語であることの意味、(2)文学による擬似体験、(3)登場人物・読者が子どもや若者である意味、にまとめています。機会があれば読んでいただければうれしいです。図書館にはおいてあるのではないでしょうか。どうぞよろしく。

 

 あ、新刊紹介では『兄の名は、ジェシカ』をとりあげていただきました。ほかに、知ってる方の訳書では、中野怜奈さん訳の『おひめさまになったワニ』、横山和江さん訳の『山はしっている』(これ、表紙が超絶きれいなのですが、中をまだみてない……)、沼野恭子さん訳、オレイニコフ作の『ちいさなタグボートのバラード』(オレイニコフの絵はほんとすごいから、ぜひ一度見てほしい! 沼野さんは大学の同級生です)、野坂悦子さん訳の『ねえさんの青いヒジャブ』が紹介されています!

 

(M.H.)