翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『エルマーのぼうけん』

 立川の PLAY MUSEUM でひらかれている、「エルマーのぼうけん展」に行ってきました。シリーズ三作の原画がたくさん! というか、ぜんぶ??

 小学生の時になんども読んだ本の世界が、上手に再現されていました。10月1日までです。ぜひ!

 

 それに先立って、月曜日の古典児童書を読む会の課題本も、エルマー三部作でした。参加者それぞれの思い出や、好きな巻とその理由などで、もりあがりました。わたしが好きだったのは3巻め。

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TALK TO NEIGHBORS

 昨日の午後、FMラジオJ-WAVE、クリス智子さんがナビゲーターのGOOD NEIGHBORSという番組に出演させていただきました。TALK TO NEIGHBORS という30分のコーナー。

 六本木ヒルズの33階にあるスタジオからのながめです。

 ラジオ出演なんて初めてでしたが、とても楽しかった。スタジオに入るのは30分間の出演時間だけ。分刻み、いや、秒刻みの進行を、制作サイドの方たちが管理しながら、限られた時間の中でひとときも休まずにトーク、音楽、CM、とつないでいきます。そこに、初めて入ってきたわたしをするりととりこんで、楽しくおしゃべりして、記念撮影までして、30分後にはスタジオから出てきました。すごい。

 ナビゲーターのクリス智子さんは、初めてお会いしたのに、もう何年もおつきあいのある友人のように接してくださり、絵本や翻訳への純粋な興味、関心から出た質問が飛んできて、音楽がかかっているあいだもずっと会話が途切れず、自分では、どこがオンエアされていたのかよくおぼえてない(笑)。とにかく楽しかったです。

 クリスさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました!

 

 J-WAVE のインスタです。

https://www.instagram.com/p/CwhPBLcv8CO/?img_index=1

 

インターネットラジオ、radikoで、一週間は聴き逃し視聴できます。よろしかったら。

https://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20230829130000

 

 わたしのリクエストでかけてもらった曲は、サイモンとガーファンクルの「ボクサー」、和紗さんのカバーで「夏の終わり」です。和紗さんについてはこちらの過去記事を参照してください。YouTubeでこの曲が聴けます。いい声です。

haradamasaru.hatenablog.com

 

(M.H.)

 

FMラジオ、J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」8月29日(火)

 FMラジオ、J-WAVE からお誘いがあり、来週火曜日の午後、「GOOD NEIGHBORS」という番組の中の、"TALK TO NEIGHBORS”というコーナー(14:10〜14:40)に出演することになりました。

 パーソナリティのクリス智子さんが、絵本がお好きで、以前にも『ぼくは川のように話す』をとりあげてくださったそうです。今回は『おばあちゃんのにわ』を中心に、絵本や翻訳の話をする予定。

 よろしかったら!

 ラジオをお持ちの方はもちろん、以下のリンクから、インターネットラジオ radiko でも視聴できます。放送後一週間は聴けるはず。

https://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20230829130000

 

 

 ラジオ出演なんて初めてですが、中高生のころから深夜放送を聴いてきた身としては、ラジオ局の中は、そしてブースの中はどうなっているのか、興味津々です。

 きょろきょろしていて、ちゃんと会話ができないんじゃないか、という心配がありますが……。

 

(M.H.)

 

 

シドニー・スミス講演会(9/18、JBBY主催)

 9月18日(月・祝)に、JBBY主催のシドニー・スミス講演会が、神田の出版クラブでひらかれます。対面・オンライン、両方あります。

 詳しくはこちらを ↓

https://jbby.org/news/domes-news/post-18080

 

 主に『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵、拙訳、偕成社)について話してくれるそうなので、楽しみです。通訳は前沢明枝さんが務めてくださるので安心。原作者に会えるのはうれしいです。

 

 本書はおかげさまで6刷が出ました。この機会に、ぜひ!

 

(M.H.)

 

 

石井桃子さんの翻訳@『たのしい川べ』

 7月31日(月)に、川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、古典児童書を読む会がありました。課題図書は『たのしい川べ』。

『たのしい川べ』は、原作者のケネス・グレアムが息子さんに語ったお話をもとに作られた作品で、1908年出版。今回、わたしは石井桃子さん訳の岩波書店『たのしい川べ』を中心に読み、杉田七重さん訳の、西村書店『楽しい川辺』をちらちらと読みくらべていきました。

 作品の内容自体もおもしろいのですが、今回は、翻訳に注目して感じたことを書いてみます。

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日本子どもの本研究会 第55回全国大会

 先週の土曜、7月29日に、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで、日本子どもの本研究会の全国大会があり、記念講演を依頼されて行ってきました。この大会、一泊二日で行われる、とても大規模なものです。

 写真を一枚もとってなかったので、とりあえず、パンフレットの写真を。

 ロビーにはわたしの訳書を展示してくださり、また、会場には300人くらいいらっしゃったそうで、みなさん、熱心に聞いてくださいました。ありがとうございました。

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『夜のあいだに』3刷

『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン作、ゴブリン書房)が3刷になりました! 2019年に初刷が出ていますから、4年めに入っています。少しずつでも長く読んでもらえる本になってくれるとうれしい。タイトルの箔押しがきれい。

 

 奥付というか、書誌情報はおもての表紙をひらいたところにあるのですが、この左にいる杖をついた人が物語の中に出てくるのですよ。こういうの、好きです。

 

(M.H.)

 

『BOOKMARK 2』見本が届きました!

 翻訳者による海外文学ブックガイド『BOOKMARK 2』の見本が届きました。小冊子で発行されてきた13号から20号、そして昨年、ウクライナ戦争がはじまった時の「戦争を考える」緊急特集号の内容が掲載されています。紹介文はすべてその本を翻訳した訳者が書いてます。

 本が書店にならぶのは来週くらいからでしょうか。CCCメディアハウス発行、1600円+税。

 

 刊行記念フェアのご案内。

1)7月28日〜 1か月程度
 丸善丸の内本店3F(上りエレベータを降りた正面スペース)

2)8月上旬〜
 紀伊國屋書店新宿本店2F「BOOK SALON」予定

 だそうです。

 8月8日の金原先生、三辺さん、オザワさんのトークショー@銀座教文館ナルニア国は、すでにチケット完売です。

 金原先生と三辺さん、オザワミカさんの3人で始めたこの冊子の第1号の発行が2015年9月。それから20冊が発行されました。やあ、すごい。これ、全部、無料配布だったんですよ。

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『おばあちゃんのにわ』@NHKラジオ深夜便

 7月16日(日)午後11時05分から放送された、NHK第1放送、「ラジオ深夜便・ナイトガイド」の中で、荻窪の書店Titleの辻山良雄さんが、拙訳『おばあちゃんのにわ』を紹介してくださいました。とてもていねいな紹介でうれしかったです。『ぼくは川のように話す』も合わせてお話しいただいています。シドニー・スミスの絵のことも、辻山さんの穏やかな口調で説明されると、いちだんと胸にしみます。

 こちらの聴き逃し視聴サービスから、7月24日午前0時まで、インターネットで無料視聴できます。ご興味のある方はどうぞ。

https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0324_07

 

 この中で辻山さんは3冊の本をとりあげています。1冊目は、『ぼくの大林宣彦クロニクル』(森泉岳士著、光文社)、2冊目は『桃を煮るひと』(くどうれいん著、ミシマ社)。『おばあちゃんのにわ』はその3冊目、38分前後からです。

 『桃を煮るひと』では、熱々のごはんでおむすびをむすんで食べる話がまるまる朗読されています。これ、いい文章。

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『クロスオーバー』、本日発売です!

 岩波書店のレーベル、STAMP BOOKS より、アメリカの作家、クワミ・アレグザンダーの詩物語『クロスオーバー』が本日発売です。どうぞよろしく!!

 左が原書。訳書は一乗ひかるさんの装画でポップに仕上がりました。

 バスケ大好きの双子の兄弟と両親、一家四人の日常、臨場感あふれるバスケの試合の様子、そして……。ヒップホップ調の詩形式のページと、少し落ち着いた語り口と、場面によって使い分けながら物語は進んでいきます。

 おもしろいですよ。ストーリーと言葉のリズムを、ぜひお楽しみください。

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