翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『おれの墓で踊れ』映画化!

 イギリスのYA作家で児童文学の研究者でもあるエイダン・チェンバーズさんの作品、『おれの墓で踊れ』が、フランスの映画監督、フランソワ・オゾンによって映画化されました。それが『Summer of 85』のタイトルで、8月20日、日本でも公開されます。

summer85.jp

 このころには映画館にふつうに入れるようになっていてほしい。

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『兄の名は、ジェシカ』読書感想文課題図書に選定されました。

『兄の名は、ジェシカ』(ジョン・ボイン作、拙訳、あすなろ書房)が、第67回読書感想文の高校の部の課題図書に選定されました。去年の『キャパとゲルダ』に続いて、今年もたくさんの高校生に読んでもらう機会ができてとてもうれしい。

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今年のレッズは……

 リカルド・ロドリゲス監督(我が家ではリカちゃんと呼んでいる)を徳島から迎えての序盤、少しずつ戦術が浸透してきて、勝ち点を拾えるようになり、鹿島、清水、徳島と三連勝。磐石の勝ち方ではないけれど、毎回見るのが楽しい試合が続いています。移籍組(小泉佳穂(よしお)(我が家では、かほちゃんと呼んでいる)、明本、西)、若手(伊藤、武田、藤原)がそれぞれの特徴を出しているのがうれしい。武田と藤原の青森山田コンビは怪我を早く治してね。

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 まだ2試合しか見に行けていないが、雨の中惨敗の川崎戦も戦い方が見えて面白かったし、徳島戦はお互いにいいサッカーを展開した監督の古巣対決に勝ててよかった。

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翻訳勉強会、リモートもいいぞ。

 コロナの流行に伴い、主宰している勉強会二つは、どちらも昨年からリモートになりました。そうすると、ただでさえ発言がしづらくなる上に、会が始まる前の、三々五々、集まってきたメンバーで交わしていた雑談や、終わったあとのお茶や飲み会がしづらくなりました。また、新しいメンバーの人柄がわかるのにも少し時間がかかります。

 それで、このあいだから、初めの10分、15分を、一人ずつ順番に自己紹介や本・映画の紹介にあてることにしたのですが、これがなかなかおもしろい。時には、訳文の検討よりずっと楽しい!(笑)

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(近所の桜。もう、これはずいぶん前の写真)

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山の上にはまだ桜

 うちから1時間の白石峠まで、車検も終わって購入9年目に入るW400を走らせました。平地の桜は散りましたが、比企の山々は新緑と桜のパッチワークがみごとです。

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 ときがわから白石峠へ登る途中で。ほんとうは、あたりの山の斜面を撮りたかったのですが、道狭いし、止めると邪魔だし……。

 

 さあ、仕事。

 

(M.H.)

 

読書感想画

 第32回読書感想画中央コンクールの受賞作を使ったカレンダーが送られてきました。課題図書だった拙訳『月でたんじょうパーティーをひらいたら』を読んで描いてくれたのは、横浜の小学6年生、佐々木菜結さん。

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 受賞作だけあって、すばらしい。小学校6年生でこれだけ絵が描けたら、というか、こういう絵にしようというイメージが頭の中に浮かぶことがいいなあ、と。カレンダーでは7月の絵になっています。ピニャータ割りで出てきた(?)色とりどりの紙テープが、どこか七夕飾りを思わせますね。7月、ぴったりです。

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芳野さんの版画展@ウレシカ

 今日は塾の仕事帰りに、西荻窪のウレシカへ芳野さんの版画展「窓辺で夢を見る」を観にいってきました。芳野さんもいらっしゃって、『春のウサギ』の装画の話やリトグラフのこと、装幀のことなど、いろいろおしゃべりしてきました。

 芳野さん、楽しい時間をありがとうございました。あ、芳野さんの描いたアマビエいただきました。壁に貼っておきます。ご利益ありますように。

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『星の使者』11刷!

 ピーター・シスが繊細な絵でガリレオ・ガリレイの生涯を描いた絵本、『星の使者』の11刷見本が来ました。もう20年以上売れ続けていて、とてもうれしい。

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 翻訳する時は、一生懸命文字を追っていたのですが、今見ても、絵のあちこちにいろんな発見があっておもしろい。シスの絵は見飽きないです。

 右のページの月の絵は、ガリレオのスケッチを、シスがカラーで再現したもの。文字は大川修さんの手書きです。手書き、ですよ! フォントみたい。

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