翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

古典児童書を読む会『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

 今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、古典児童書を読む会がありました。課題本は『風にのってきたメアリー・ポピンズ』。子どものころに読んだかどうか、さだかではありません。映画で見た、なんとなく傘につかまって飛んでくるイメージ。スーパーカリフラなんちゃらかんちゃら……、という呪文は、原作には出てきません。ジュリー・アンドリュースのさわやかな感じは別物。

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ビーナスラインから麦草峠

 いつものコースを走ってきました。

 東松山の家を6時15分出発。マンションの規則が変わって、7時前に敷地内でエンジンをかけられないので、となりのマンションの管理棟の陰まで押していく。関越道から上信越道に入り、東部湯の丸ICでおり、美ヶ原高原美術館に上がる道を。途中から信号がまったくなくなり、まわりの紅葉がきれい。レストハウスから高原美術館に上がる道は落葉松の落ち葉が散乱していてこわい。四輪はいいけど、二輪でどっちかのタイヤがすべったらおしまいなので、ゆっくり登っていく。

 高原美術館のあたりは雲が下に。空は快晴。この時期にしては暖かい。

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『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』

 少し更新がとどこおっていたのは、ウクライナの戦争が終わらず、そこへもってきてガザの問題が起き、日本の政治はひどい状況で、そういうことについて書くのはしんどいからでした。とにかくどちらも早く休戦してほしいし、今の政権には早く退陣してもらいたい。

 

 本の話を。

 たまたまタイトルに惹かれて買った本、『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(青木真兵・海青子著、夕書房)が、面白かったので紹介。

 2019年に出版された本ですが、版を重ねているようです。わたしの買ったのは第3版。夕(せき)書房は高松夕佳さんがやっているひとり出版社です。

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静岡、いろいろ。

 昨日のエントリーでも書きましたが、静岡には神奈川の県立湘南高校で3年間ソフトテニス部(当時は軟式庭球部)でともに汗を流した野澤くんがいて、彼の奥様は静岡県立図書館の職員でもあります。ということで、今回の静岡出張は講演も準備したかいがありましたし、前後の出会いも、野澤夫妻のバックアップでとても有意義な二日間となりました。

 

 講演後は、静岡市内の独立系の書店2箇所につれていってもらいました。

 一軒目は「ひばりブックス」さん。ここは喫茶スペースもあります。海外文学もかなりおいてくれてます。『ぼくは川のように話す』、『おばあちゃんのにわ』はならべて面出しで飾ってくださっていました。ありがとうございます!

https://hibari-books.com/

 静岡県出身の画家で、絵本もたくさん手がけている植田真さんのカレンダーをゲット。

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静岡市にて講演してきました。

 一昨日、10月3日は、静岡子どもの本を読む会、静岡市立中央図書館のお招きで、図書館にて、「詩人の言葉を訳す──『ぼくは川のように話す』ほか」と題し、『ぼく川』をメインに、詩や絵本、読み物における言葉のリズムと翻訳をからめた話をしてきました。関係者の皆さま、ほんとうにありがとうございました。

 講演のたびに、こちらも新たな気づきがたくさんあります。

★同様の講演をご希望の個人・団体がいらっしゃいましたら、当ブログのメールアドレスにお問合せください。★

 ホテルから見た富士山。

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シドニー・スミスさん、講演会

 9月18日(月・祝)は、神保町の出版クラブで、シドニー・スミスさんの講演会が開かれ、行ってきました。

 とても刺激的な講演でした。

 あまりにいろいろ感じすぎて、なかなか文章で表わすのはむずかしいし、軽々に書いてはいけないような気がしています。とにかく、シドニーの絵本制作にかける情熱や、よりよいもの求めての試行錯誤とその徹底ぶりに驚かされました。こちらは、その結果を直感で感じとっているわけですが、彼がじつにさまざまな工夫をこらし、思いをこめた仕事をしているか、それはよくわかりました。

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『エルマーのぼうけん』

 立川の PLAY MUSEUM でひらかれている、「エルマーのぼうけん展」に行ってきました。シリーズ三作の原画がたくさん! というか、ぜんぶ??

 小学生の時になんども読んだ本の世界が、上手に再現されていました。10月1日までです。ぜひ!

 

 それに先立って、月曜日の古典児童書を読む会の課題本も、エルマー三部作でした。参加者それぞれの思い出や、好きな巻とその理由などで、もりあがりました。わたしが好きだったのは3巻め。

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TALK TO NEIGHBORS

 昨日の午後、FMラジオJ-WAVE、クリス智子さんがナビゲーターのGOOD NEIGHBORSという番組に出演させていただきました。TALK TO NEIGHBORS という30分のコーナー。

 六本木ヒルズの33階にあるスタジオからのながめです。

 ラジオ出演なんて初めてでしたが、とても楽しかった。スタジオに入るのは30分間の出演時間だけ。分刻み、いや、秒刻みの進行を、制作サイドの方たちが管理しながら、限られた時間の中でひとときも休まずにトーク、音楽、CM、とつないでいきます。そこに、初めて入ってきたわたしをするりととりこんで、楽しくおしゃべりして、記念撮影までして、30分後にはスタジオから出てきました。すごい。

 ナビゲーターのクリス智子さんは、初めてお会いしたのに、もう何年もおつきあいのある友人のように接してくださり、絵本や翻訳への純粋な興味、関心から出た質問が飛んできて、音楽がかかっているあいだもずっと会話が途切れず、自分では、どこがオンエアされていたのかよくおぼえてない(笑)。とにかく楽しかったです。

 クリスさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました!

 

 J-WAVE のインスタです。

https://www.instagram.com/p/CwhPBLcv8CO/?img_index=1

 

インターネットラジオ、radikoで、一週間は聴き逃し視聴できます。よろしかったら。

https://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20230829130000

 

 わたしのリクエストでかけてもらった曲は、サイモンとガーファンクルの「ボクサー」、和紗さんのカバーで「夏の終わり」です。和紗さんについてはこちらの過去記事を参照してください。YouTubeでこの曲が聴けます。いい声です。

haradamasaru.hatenablog.com

 

(M.H.)

 

FMラジオ、J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」8月29日(火)

 FMラジオ、J-WAVE からお誘いがあり、来週火曜日の午後、「GOOD NEIGHBORS」という番組の中の、"TALK TO NEIGHBORS”というコーナー(14:10〜14:40)に出演することになりました。

 パーソナリティのクリス智子さんが、絵本がお好きで、以前にも『ぼくは川のように話す』をとりあげてくださったそうです。今回は『おばあちゃんのにわ』を中心に、絵本や翻訳の話をする予定。

 よろしかったら!

 ラジオをお持ちの方はもちろん、以下のリンクから、インターネットラジオ radiko でも視聴できます。放送後一週間は聴けるはず。

https://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20230829130000

 

 

 ラジオ出演なんて初めてですが、中高生のころから深夜放送を聴いてきた身としては、ラジオ局の中は、そしてブースの中はどうなっているのか、興味津々です。

 きょろきょろしていて、ちゃんと会話ができないんじゃないか、という心配がありますが……。

 

(M.H.)

 

 

シドニー・スミス講演会(9/18、JBBY主催)

 9月18日(月・祝)に、JBBY主催のシドニー・スミス講演会が、神田の出版クラブでひらかれます。対面・オンライン、両方あります。

 詳しくはこちらを ↓

https://jbby.org/news/domes-news/post-18080

 

 主に『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵、拙訳、偕成社)について話してくれるそうなので、楽しみです。通訳は前沢明枝さんが務めてくださるので安心。原作者に会えるのはうれしいです。

 

 本書はおかげさまで6刷が出ました。この機会に、ぜひ!

 

(M.H.)