昨日、1月5日から、第二回日本翻訳大賞の推薦受付が始まりました。受付期限は2月5日です。下の写真は、第一回の読者賞『ストーナー』と、『カステラ』とともに大賞を受賞した『エウロペアナ』です。
昨年、クラウドファンディングでの資金集めから始まった賞ですが、あっという間に目標額に達し、賞そのものとしても大成功でした。少額ですがファンディングに協力し、授賞式にも行きましたが、和やかで、でも、受賞者はもちろん、主催者の皆さんも、会場に集まった海外文学好きの人たちも、みんなどこか誇らしげで、いい集まりでした。
その模様はこちらにレポートしていますので参照ください。
さて、第二回の推薦対象となるのは、2014年12月1日から、2015年12月31日のあいだに出版された日本語の翻訳書で、再刊、復刊、選考委員の訳書は除く、となっています。そう、「2014年12月1日」から、というのがみそで、12月に出た本を読んで、翌年の1月に推薦するのは大変だろうから次の年の賞にも推薦可能、という配慮だそうです。
そして、推薦はだれでもできます。ひと言書いて推薦すれば、HPに掲載してもらえます。わたしは去年、故東江一紀さん訳の『ストーナー』を推しました。この作品は読者推薦が多かったので、急遽、特別に読者賞が設けられて受賞しました。大賞が二作になったことも含め、このあたりの柔軟さも素晴らしい。
推薦には、下記のリンクから〈専用フォーム〉をクリックしてください。
( 第二回「日本翻訳大賞」開催決定! | 日本翻訳大賞公式HP )
ただ、困っているのは、去年はあまり本を読んでいないこと。推薦する本が思い浮かばない。原書やゲラ読みが多かったと言えば聞こえはいいですが、サボってたかな。
それはともかく、皆さん、翻訳界の発展のために、この賞に注目してください。好きな本を推薦してください。この賞のことをまわりの人に知らせましょう!
(M.H.)
追記
Aさん、すみません。『エウロペアナ』貸してもらったのに、まだ読んでません。
というか、よくわからない本で、たぶんこの先も読めません。この本を大賞に選んだ選考委員の皆さんもすごいですが、翻訳大賞受賞前からこの本を買って読んでたAさん、あなたはもっとすごい。(^ ^)