翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

英文法コラムを書きます。

 フェロー アカデミーの会員サイト、アメリアに、今日から英文法のコラムを書くことになりました。会員の方はアクセスしてみてください。

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www.amelia.ne.jp

 

 英文法が大嫌いだった(今も好きではない)原田の経験から、自分なりに、こんなふうに調べるとわかるよ、というポイントを挙げて、みなさんの参考にしていただければと思っています。月一くらいの更新ができるといいんですが……。

 

 コンセプトは、ネイティヴなみの英語力がないけれど、そこを文法の知識と辞書をうまく使ってカバーしていこう、というもの。そのための着目点の整理や、最低限必要な知識をまとめていきたいと思います。感覚的に英語を読めない人のための文法の利用法、とでもいうんでしょうか。

 敷居の低いコラムにしますので、会員の方はぜひ。

 

(M.H.)

ヤマボウシ

 いつもの散歩コースで、ヤマボウシが咲いていました。上品な花です。ネットで調べると、なんとなくちがう気がして、あちこち見てたら、常緑のホンコンヤマボウシかもしれません。いや、でも、冬はこの木は葉がなかったような気がするのですが……。

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 去年の今頃と比べると、2キロ以上太ってしまい。なかなかもどりません。テニスも休みだし、在宅勤務だし、これはやばい。

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「BOOKMARK」16号、ウェブで先行公開!

 翻訳書を、テーマを決めて紹介しているパンフレット「BOOKMARK」16号が、ウェブで先行公開されました! 紙版は、今回にかぎり、あとから配布となるそうです。

 テーマは、人物を描いたノンフィクション。

 こちらから全部読めます!

https://www.kanehara.jp/bookmark/backnumber/BOOKMARK16_e_book.pdf

 

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 題して、「stranger than fiction?」。今回も、オザワミカさんの装幀が素敵。巻頭エッセイはブレイディみかこさんですよ。

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『民主主義は誰のもの?』

 注文していたこの本が届いたので、用事ついでに、川越までとりにいってきました。

『民主主義は誰のもの?』(文・プランデルグループ、絵・マルタ・ピナ、訳・宇野和美、あかね書房)

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 先日、紹介した『独裁政治とは?』とは、画家が(というか、こちらはコラージュなのですが)ちがうので、少し印象が異なります。コラージュ、おもしろいですね。見返しには、作者のマルタ・ピナさんのお友だちの画家さんたちの顔写真がいっぱい。子どものころの写真を使っている人もいて、楽しい。テーマをよく表現しています。

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『マーティン・ルーサー・キング──非暴力の闘士』

 まずは、検察庁法の改悪に反対することを表明しておきます。

 この件は前から気にしていますが、黒川検事の任期延長のゴリ押しからの流れはめちゃくちゃです。少しでも論理的にものが考えられる人なら、おかしいことはすぐわかる。というか、これまでのやりとりは茶番としかいいようがありません。国会論戦は言葉尻をとらえてのやりとりになってしまっていますが、ちょっと引いて考えれば、そもそもこんな重箱の隅であらそっていること自体がとんでもなくおかしいことがすぐわかります。

 検察庁は行政府ですが、立件するかしないかを決められるという意味で、その他の行政府とは少し異なるがゆえに、国家公務員法とは別立てで、検察庁法によって検事の任期を定めていました。その上、今回の法案では、時の内閣の決定で任期延長ができ、しかも、その事由のひとつに、裁判の継続性のために必要と認められる場合、という項目があり、その具体的な内容は、当該裁判に影響を及ぼすので開示できないのです。つまり、延長理由はあいまいのまま、内閣の胸ざき三寸で、総理大臣をも起訴する権限をもつ検事の任期を恣意的に延長することができるのです。これだけでとんでもない改悪なのに、それを、このコロナ禍において行おうとするのは、火事場泥棒だし、安部総理に、なにか急ぐ理由があるとしか思えません。

 

 長くなりましたが、本題です。

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 今さら感もありますが、2018年に出た新しい本です。キング牧師の絵本を翻訳する関係もあり、読みました。ぼんやりしていたことが、少しわかりました。

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カーネーションが来た。

『兄の名は、ジェシカ』のすてきな装画を描いてくださったのは、一乗ひかるさん。その一乗さん制作のチェキを頼んでいたのですが、さっき来ました! 5月だし、カーネーションだ、と思って。

  サイン入りです。一乗さん、ありがとうございました。

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 封筒とラベルの色が鮮やか。さて、飾るためにいいフレームを探さないと。

 

 昔から、訳した本の装画を描いてくださった人はどんな人なんだろう、といつも気になって、最近は、たいていSNSをやってらっしゃるので、ひと言、御礼を言うようにしています。本の表紙って、ほんとうにきれいで、絵とはまたちがう力があるのがとても不思議です。

 

 一乗さんのHPはこちら。

 【 https://hikaruichijo.com  

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Zoom その後

 うちの近所に、おいしいパン屋さんがあるのですが、そこも「Zoom」というお名前でした。ここのパン、ほんとおいしいんです。種類も豊富だし。我が家の朝は、いつもここのパンだし、週に一度は昼にここのパンを楽しんでいます。お近くの方はぜひ。

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 それはさておき、今週は月、火と、勉強会をzoomでやり、木曜には塾の授業をzoomでやり、なんだか、ものすごくITリテラシーが上がった気がする。自己満足だけど。

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『独裁政治とは?』

『独裁政治とは?』(文・プランテルグループ、絵・ミケル・カサル、訳・宇野和美、あかね書房、2019)を読みました。

 スペインでフランコ独裁政権が倒されたあと、1977年に出た本のテキストに、新しくイラストをつけた絵本で、2016年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞作。

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 昨年訳した『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』でスペイン内戦のことを少しかじったので、その後のフランコ独裁、そして、その後の民主化が少し身近に感じられていたところでした。

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『コピーボーイ』4月25日(土)朝日新聞書評

 今朝の朝日新聞、「子どもの本棚」に、さくまゆみこさんが『コピーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、拙訳、岩波書店)の紹介を書いてくださいました。「若い読者にも、困難を乗り越えて未来を信じる力を与えてくれそうだ。」とあります。さくまさん、ありがとうございます!

 朝日をとっていない方は、たぶん、しばらくすると、ウェブで読めると思います。今は有料記事だけだと思いますが。どうぞよろしく。

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 そして、一緒に紹介されている本や記事を読んでみると、これが、面識のある方ばかりでびっくり。

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