翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

孫に会う。

 初孫に会ってきました。女の子です。むこうは生後一か月半なので、「会う」という認識はないでしょう。一方的にこちらが「見てきた」というのが正しいかもしれません。いや、見てきただけじゃなくて、さわったり、なでたり、抱いたりして、本人はいい迷惑だったでしょう。

 

 結論からいうと、むちゃくちゃかわいい……。

 

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 息子の奥さんの実家が福島県なので、そちらにおじゃましてきました。ついでに観光もしてきましたが、こちらは裏磐梯の五色沼のひとつ(たぶん……)。青かった。ちょっと、シュルヴィッツの『よあけ』を思いだしました。ほとんど風がないし。

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全国書店紹介(18)「hoka books」@京都市下京区

 hoka は「ホウカ」と読みます。共同代表の嶋田翔伍さんという方が「烽火書房」という出版社をやってらして、その「烽火」ですね。烽火は「のろし」ですから、のろしをあげるぞ、という気合を感じます。あ、しらべたら「必要な時に、必要な人に必ず届くのろしのような本作りを。」という言葉が掲げてありました。

hokabooks.com

 HPの冒頭には、「路地の町屋で新刊・古書・リトルプレスが並びます」とあります。地図で見ると、京都のうなぎの寝床のような町屋の、さらにその奥にあって、どうやって入っていくのかわからないような路地の奥ですね。うーん、行ってみたい。今度の年末年始は、墓参りに京都にも行けそうな世の中になってきたので、行けるかなあ。あ、年末年始は休みだろうな……。

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全国書店紹介(17)「走る本屋さん 高久書店」@静岡県掛川市

 第17弾は、掛川市の「高久書店」です。「走る本屋さん」と銘打っているので、いったいなんだろう、と。

 HPによれば、店主の高木久直さんは(だから「高久」書店なんですね)、戸田書店の社員だった「2016年12月には自前でワゴン車を改装した移動新刊書店「走る本屋さん 高久書店」を立ち上げ、休日等を利用して書店のない地域や学校等を巡回し本を届ける毎日を送る。」2019年に退社、2020年5月に固定店「走る本屋さん 高久書店」をオープン、とあります。

sites.google.com

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全国書店紹介(16)「Title」@東京都杉並区 +「わむぱむ」のこと。

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 Title の辻山良雄さんが、『ぼくは川のように話す』を、東京新聞・中日新聞の「公開選書」のコーナーで紹介してくださったことは、8月11日の記事に書いたとおりです。辻山さんがリブロの西武池袋店の店長さんだったことは、著書『本屋、はじめました』にくわしく書かれていて、面白く拝読しました。わたしは出勤前にあの店によっていくことが多かったので、どこかですれちがっていたのではないかと思います。

 「わむぱむ」という、子どもの本の売場がありました。結構な確率でわたしの訳書も出るとおいてくださっていて、なかなかYAの海外ものをあれだけそろえている売り場はなかったので、なくなってしまって残念です。「わむぱむ」は、西武百貨店の地下一階の通路から入っていくと、とても目立つ場所にあって、あの店舗にとっては一等地に子どもの本の売場を設けるのは、なんかすごい志というか、心意気というか、子どもたちを本好きにするぞ、という意欲を感じてうれしかったものです。三省堂になり、がんばってくれているのですが、「わむぱむ」がなくなり、児童書売場は奥の上の階になってしまったのが残念で仕方ありません。

www.title-books.com

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全国書店紹介(15)「庭文庫」@岐阜県恵那市

『ぼくは川のように話す』を紹介してくださった全国書店紹介、第15弾は、岐阜県恵那市の「庭文庫」さんです。築100年の古民家で、宿と古書店(一部新刊)、そして出版も、ご夫婦でされているようです。たぶん、2018年開業だと思いますので、3年ちょっとでしょうか。HPで設立の経緯とか、あれこれ読めます。

 通勤電車の苦しさは、わたしもよくわかります。それで会社をやめたようなものですから。

niwabunko.com

 恵那は、昔、愛媛に住んでいたころ、清里でペンションをしていた両親のところへ車で帰る時に行き帰り、中央道で通過してました。あの辺かなあ、と。

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全国書店紹介(14)「ひるねこBOOKS」@東京都台東区谷中

『ぼくは川のように話す』を紹介してくださった全国の書店を、調べながら紹介しています。第14弾は、2016年オープン、谷中の「ひるねこBOOKS」さんです。

猫の本や、絵本・児童書、衣食住など暮らしの本、

アート、北欧関連本など。

古書をメインに新刊も販売しています。
北欧を中心とした

雑貨も取り揃えております。

とのこと。

www.hirunekobooks.com

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全国書店紹介(13)「レティシア書房」@京都市中京区瓦町

 古書、ミニプレス、CD、ギャラリー……。となっていますが、新刊も一部あつかっているようですね。下にリンクを貼った店長日誌9月18日で『ぼくは川のように話す』をとりあげていただきました。

 地図を見ると、御所の南側、二条からちょっと下がったところにあるようです。店主の小西さんは、レコード店10年、新刊書店25年勤務のあと、このお店を立ち上げて10年。「レティシア書房」で検索すると、たくさんインタビュー記事が出てきます。いい雰囲気のお店。

book-laetitia.mond.jp

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全国書店紹介(12)「わおん書房」@福井市中央一丁目

 ご紹介12店めは福井県にある「わおん書房」さんです。JR福井駅から徒歩六分だそうです。ブログを拝見したら、2019年4月にオープン。ここも新しい書店ですねえ。なんかうれしいです。カフェ併設、イベントも開催していますね。HPがとても気持ちのいいデザイン。オンラインショップもシンプルですが、表紙がしっかりきわだって、思わず買いたくなるレイアウト。並んでいる本も読書欲をそそります。HPによれば……

コンセプトは『暮らしの中に「!」を』。
児童書とアート本を中心に、
お客様が「!」(驚き、感動、発見、etc.)と出会えるような本を取りそろえています。

とのこと。「児童書とアート本を中心に」というところがいいですね。

waon-books.com

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全国書店紹介(11)「子どもの本の店 竹とんぼ」@熊本県阿蘇郡西原村

 拙訳『ぼくは川のように話す』を紹介してくださっていることをきかっけに知った(あるいは前から存じ上げている)全国書店紹介。11店めは、熊本は阿蘇にある「子どもの本の店 竹とんぼ」です。

 このお店は、翻訳家の小宮由さんのご両親が経営しているお店で、その小宮さんのコラムが載っている、三鷹の森ジブリ美術館の季刊誌「トライホークス」がつい2、3日前にとどいたと思ったら、昨日、竹とんぼさんのTwitterで、『ぼくは川のように話す』を紹介いただきました。なんたる偶然。HPはこちら。

taketonbo.net

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"Temple Alley Summer" 『帰命寺横丁の夏』日英翻訳のお話

 先日のエントリーで紹介した『帰命寺横丁の夏』の原作者、柏葉幸子さんと、この作品を英語に翻訳した Avery Fischer Udagawa さんの対談が、YouTubeで聴けます(見られます)。Japan Foundationの企画です。司会は JBBY の会長、さくまゆみこさん。とても興味深いお話でした。

www.youtube.com

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