翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

全国書店紹介(16)「Title」@東京都杉並区 +「わむぱむ」のこと。

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 Title の辻山良雄さんが、『ぼくは川のように話す』を、東京新聞・中日新聞の「公開選書」のコーナーで紹介してくださったことは、8月11日の記事に書いたとおりです。辻山さんがリブロの西武池袋店の店長さんだったことは、著書『本屋、はじめました』にくわしく書かれていて、面白く拝読しました。わたしは出勤前にあの店によっていくことが多かったので、どこかですれちがっていたのではないかと思います。

 「わむぱむ」という、子どもの本の売場がありました。結構な確率でわたしの訳書も出るとおいてくださっていて、なかなかYAの海外ものをあれだけそろえている売り場はなかったので、なくなってしまって残念です。「わむぱむ」は、西武百貨店の地下一階の通路から入っていくと、とても目立つ場所にあって、あの店舗にとっては一等地に子どもの本の売場を設けるのは、なんかすごい志というか、心意気というか、子どもたちを本好きにするぞ、という意欲を感じてうれしかったものです。三省堂になり、がんばってくれているのですが、「わむぱむ」がなくなり、児童書売場は奥の上の階になってしまったのが残念で仕方ありません。

www.title-books.com

 

 

 自分のブログの過去記事を見ていたら、すごいことを発見。自分で書いていてすっかり忘れていましたが、なんと、辻山さんは、「公開選書」の第一回に、拙訳『夢見る人』をとりあげてくださっていました。今さらですが、ありがとうございます!!

haradamasaru.hatenablog.com

 

 辻山さんが、こうして新聞書評やご自身のSNSで、子どもの本もしっかりとりあげてくださっているのが、とてもうれしい。

 

(M.H.)