翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

リモート力アップの一年でした。

 これは今年1月半ばの富士山。帰省帰りの新幹線から撮ったものですが、今はまだ、これほど雪がないですねえ。このころはまだ、コロナなどまったく知らず、いつもと同じように年が始まりました。

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 その後はご承知のとおり。

 この冬は帰省もできずに、自宅ですごす正月になりますが、この一年は、なにかと不自由だったけど、しかたなく始めたリモートでの授業や勉強会や講演などで、新たな学びもあった一年です。案外、自宅からいろいろなことができるとわかったのはよいのですが、直接人に会えない弊害や、町に出られない、展覧会やスタジアムに行けない、などの制約もあり、体重は増え、視力は落ち……。

 

 翻訳の仕事は、例年と変わらず、というか、点数から言えば5冊出せたのはよかった。

 あすなろ書房から『兄の名は、ジェシカ』、『ネルソン・マンデラ』、『ブライアン・スティーヴンソン』、岩波書店から『コピーボーイ』、『セント・キルダの子』が出ました。どれも好きな作品ですし、訳しながらいろいろ調べて、トランスジェンダーのこと、人種差別のこと、ミシシッピ川のこと、セント・キルダ諸島のことなど、世界が広がりました。

 どうしても、社会的背景を組み込んだ物語、あるいは、社会問題を描いたノンフィクションが多くなりがちですが、ほんとは、ファンタジーとか冒険小説とかやりたいので、どうぞ編集者のみなさま、よろしくお願いします。

 

 これはとりあえず6冊そろった、「新年は社会を変えた!」シリーズ。橋本恵さんとの分担です。どうぞよろしく。

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 昨日は、走りおさめでいつもの周回25キロコースを。木々はすっかり葉を落としました。来年も、無事で走れますように。

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(M.H.)