翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

表紙の力

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「これ、面白いと思うんですけど、読んでもらえませんか?」

  昨日届いたメールには、PDFファイルが添付されていました。最近はほんとうに便利で、どんなに分厚い本でも、メールにペタリと添付されています。開けると300ページ超。まあ、児童書なので、それほど分量はなさそうです。

  各ページは出版時と同じレイアウトになっているようですが、表紙はありません。白黒の文字ばかり。かろうじて、レタリングされたタイトルと作者の顔写真だけがビジュアルな情報です。簡単な内容紹介はあるのですが、いまいち、訴えかけてくるものがありません。

 そこで、アマゾンで調べてみると、表紙の写真が載ってました。上の画像はその一部ですが、この黄色い色で、がぜん読む気が出てきたから不思議です。

 やっぱり、本は「物」なんですよね。表紙があって、装幀を楽しむところから入りたい。基本、本はジャケ買い、です。

 

 中身への期待が高まります。さっそく、PDFをプリントアウト。紙がもったいないので、裏紙に印刷。字が大きいので、2ページ分を一枚にならべて。なんなら、この表紙の写真も印刷して一番上に貼っておこうかしらん……。(M.H.)