翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

訳書リスト9(41〜45)更新

 45冊目です。

(45)『夜のあいだに』

 (テリー・ファン&エリック・ファン作、ゴブリン書房、2019年6月初版発行)

  "The Night Gardener" by Terry Fan and Eric Fan 2016

  カナダ・絵本

〈オビ語録〉

「すまし顔のフクロウをつくったのは、だれ?」

「グリムロック通りに、なにかがおきていました。なにかすばらしいことが──」

「ウィリアムがまどの外をみると、通りに町の人たちがあつまっていました。いそいできがえて、階段をかけおり、おもてへとびだしていくと……(本文より)」

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 編集は戸佐美香子さんです。ありがとうございました。

 

 ゴブリン書房のリンクはこちら→ 【 ゴブリン書房  】

 

 

(44)『ブライアーヒルの秘密の馬』
 (メガン・シェパード作、リーヴァイ・ピンフォールド絵、澤田亜沙美共訳、小峰書店、2019年3月1日初版発行)

  "The Secret Horses of Briar Hill" by Megan Shepherd 2016, illustrated by Levi Pinfold 2016

  アメリカ・児童書(テキスト・イラストともにイギリス版を底本とする)

〈オビ語録〉

「あなたは、わたしが守るからね」

「美しさを見出す力を秘めた、孤独な少女の物語」

「翼に傷を負った馬のため、少女は灰色の世界で色をさがす」

「たくさんの読者から、物語の最後でエマラインはどうなったのかと聞かれました──。わたしは、読者ひとりひとりが信じる結末があっていいと思います。エマラインに本当に起きたことがどうであれ、わたしは暗闇は希望によって打ち払うことができると信じていますし、どんなに幼くとも、ひとりの少女の夢が実現にむけて動き出すことがあるのを知っています。(作者あとがき)」

 

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 編集は山岸都芳さん、装幀は、城所潤さん+大谷浩介さん(JUN KIDOKORO DESIGN)、印刷は(株)三芳舎、製本は小高製本工業(株)です。ありがとうございました!

www.komineshoten.co.jp

 

 

 

(43)『夢見る人』

 (パム・ムニョス・ライアン作、ピーター・シス絵、岩波書店、2019年2月27日初版発行)

  "The Dreamer" by Pam Muñoz Ryan, Peter Sís, 2010

  アメリカ・児童書

〈オビ語録〉

「美しいものを愛することも、空想をすることも、決してやめることはできない。
 チリの世界的な詩人 パブロネルーダの少年時代」

「内気な少年が詩人になるまで」

「幼いころから身にしみついた雨のリズムは、ならべた言葉の中に生き、深い森の中を歩いた記憶は叙情的な文章となってあふれ、松かさについた樹液のように透明に光ったかと思うと、甲虫の背のようにくっきりとした輪郭を描いた。

 彼の詩は詩集にまとめられ、人々の手から手へとわたっていった。

                          ── 本文より

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 編集は須藤建さん、装幀は岩波書店、印刷は精興社、カバーは半七印刷、製本は牧製本です。ありがとうございました!

www.iwanami.co.jp

 

 

 

(42)『ヒトラーと暮らした少年』

 (ジョン・ボイン作、あすなろ書房、2018年2月28日初版発行)

  "The Boy at the Top of the Mountain" by John Boyne, 2015

  アイルランド・児童書

〈オビ語録〉

「『縞模様のパジャマの少年』のジョン・ボイン、待望の新作!
 パリに生まれた少年ピエロがたどる、数奇な運命の物語。
 7歳の少年ピエロが憧れたのは、ヒトラー総統その人だった。」

「──本作では、無垢だった主人公が加害者へと変わっていく恐ろしさを描いているわけですが、ピエロを変えてしまった力は、現代の世界にも、そしてわたしたちの暮らす日本社会にも潜んでいることを忘れはなりません。」(訳者あとがきより)

 

ヒトラーと暮らした少年

 

 編集は山浦真一さん、装幀は城所潤さん・大谷浩介さん(JUN KIDOKORO DESIGN)、装画は船津真琴さんです。ありがとうございました!

 

 

(41)『オオカミを森へ』(キャサリン・ランデル作、ジェルレヴ・オンビーコ絵、小峰書店)

  "The Wolf Wilder" by Katherine Rundell, 2015

  イギリス・児童書

〈オビ語録〉

「母を救うため、少女は、世界と戦う覚悟をきめた!」

「クロとシロはフェオを囲み、互いの尾の先に鼻が来るように輪を作って腹ばいになると、石のようにじっとしていた。
 オオカミたちの温もりに囲まれてひと時の眠りに落ちる直前、フェオはささやかな優越感をおぼえた。いつの世にも、金で買えないもの、自分の力で勝ちとらなければならないものがある。フェオがこれまで出会ったもっとも勇敢な生きものと言っていいハイイロの墓が、皇帝でさえ手に入れられないもの、すなわち、オオカミの「花輪」で飾られたことは、ふさわしい出来事に思えた。」

 

オオカミを森へ (Sunnyside Books)

オオカミを森へ (Sunnyside Books)

 

 編集は山岸都芳さん、装幀は城所潤さん・大谷浩介さん(JUN KIDOKORO DESIGN)です。ありがとうございました!