翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ツルハナナス、キンモクセイ

 自転車で近所を走っていたら、フェンスにからめたツル植物がきれいな花を咲かせていました。ツルハナナス(蔓花茄子)というらしい。

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 なんとも涼やかな色のとりあわせに、思わず自転車を止めてパチリ。たしかに、ナスの花に似ているなあ。つぼみの紫から、ひらいて、やがて白い花になるようです。

  ヤマホロシ(山保呂志)と言われることもあるそうですが、ほんとうのヤマホロシはもっと小さな草本だそうです。ネットで調べてみると、前にアップしたイヌホオズキ(犬鬼灯)に似ています。同じナス科ですからね。ただ、イヌホオズキの実は黒いのですが、ヤマホロシの実は赤いらしい。

 ツルハナナスは外来種だそうで、文字通り蔓でどんどん伸びていました。

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 そして、今は何と言ってもキンモクセイ(金木犀)。街中、この花の香りが漂っています。花は咲ききった時より、咲き始めが香りが強い。

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 これはもう開きすぎ。目にはきれいですが、香りは弱くなっている。

 

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 それでも、これだけ咲くと壮観です。この小さな公園、満開のキンモクセイが10本以上まわりをとりまいて立っています。

 一年のうち、この1ヶ月くらいのあいだだけ、「あ、キンモクセイ」と思うのですが、あとの11ヶ月、地味に緑の葉を絶やさずにいるこの木は、なんて控えめで我慢強いやつなんだ。見習いたいものです。

 

 ツルハナナスは目の保養、キンモクセイは鼻の保養(?)になりました。暑いけれど、秋です。

(M.H.)