やまねこ翻訳クラブのみなさんの投票による、2020年、第23回やまねこ賞の読み物部門の大賞に『コピーボーイ』が選ばれました。やまねこの皆さん、ありがとうございます!
前作の『ペーパーボーイ』が第19回2016年のやまねこ賞をいただいていますので、続編での二度目の受賞となりました。推薦してくださったみなさん、ありがとうございます。
『コピーボーイ』は、前作から6年後という設定で、主人公のヴィクターは17歳になり、ぐっと大人びて、行動力もつき、車に乗って旅に出ます。今まで翻訳した本の中で、これほど主人公の成長をじかに感じることができた作品は初めてでした。わたしの中では、もう、実在の人物以上に存在感があります。また、魅力的な脇役たちの活躍も見逃せません。未読の方は、ぜひ!
『コピーボーイ』は岩波書店のYAレーベル、STAMPBOOKSから出ています。編集は三輪侑紀子さん、装幀は岩波書店、挿画は丹地陽子さん(丹地さんの表紙、最高です!)、印刷製本は法令印刷です。
また、なんと、読み物部門の第2位は拙訳『兄の名は、ジェシカ』でした、うれしいです。そして、絵本部門の第3位に『セント・キルダの子』を選んでいただきました。今年はよい作品に恵まれました。ありがたいことです。
くわしくはこちらを。
【 やまねこ翻訳クラブ:2020年やまねこ賞受賞作品リスト 】
やまねこ翻訳クラブは、わたしが翻訳を勉強し始めたころからニフティのフォーラムで活動していて、児童書・YAの翻訳者さんたちを多数輩出しています。こうした自主的な活動から、優れた作品や訳者さんが生まれつづけていることは、ほんとうにすばらしいことだと思います。芸術活動のひとつの形としても注目すべきと思います。
みなさん、ありがとうございました!
(M.H.)