翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

絵本といけばな

 まずは、この美しい写真をご覧あれ。

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 柏の子どもの本の店「ハックルベリーブックス」で、2月28日、29日の両日ひらかれていた「絵本といけばなの世界展」での一枚。店長の奥山さんから写真が届きました。

  毎月、この書店で行われている「絵本いけばな講座」の一年間の成果を発表する展示会なんだそうです。そもそも、絵本を見て、読んで、いけばなとコラボしようという発想がおもしろいですね。子どもたちが(大人の方も)、好きな絵本を選んで、花器を作り、花材を決めて、活けているんだそうです。中心となっていらっしゃるのは、池の坊のお花の先生だとか。

 

 拙訳、『星の使者』をテーマにこの作品をいけてくれたのは小学校6年生の男の子らしい。しかし、この完成度! 花はグロリオサとラッパ水仙でしょうか、奥の花はわからないなあ。このいけばな、『星の使者』を読んだことのある人はわかると思いますが、花びらのちぢれや色合いが、ピーター・シスの絵のタッチとぴったりです。

 下に敷いてある絵は、ページのあちこちをカラーコピーしてコラージュしたものだそうです。その周りは手作りのタイルだとか。センス抜群。もう感動です。ほんとうにうまくシスの世界を再現していると思います。

 脱帽。改めて絵本の力はすごい!

 

星の使者―ガリレオ・ガリレイ

星の使者―ガリレオ・ガリレイ

 

 (M.H.)