『ウクライナ わたしのことも思いだして:戦地からの証言』が校了となりました! 1月下旬、小学館より発売予定です。
とりあえず、原書の表紙をご紹介。

小学館のHPはこちら。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09290682
もうすぐ開戦3年になってしまうウクライナ戦争を、スケッチと現地の人々へのインタビューで報告したルポルタージュです。原作者のジョージ・バトラーさんはイギリス人で、これまでも世界中の紛争地帯や難民キャンプをおとずれ、同様の手法で取材してきた人です。
バトラーさんのHPはこちら。
取材対象者とむきあい、時間をかけて写生しながら話を聞くという、一昔前の戦場画家のスタイルを現代に復活させたユニークなジャーナリストです。上の原書カバーからもわかるように、ペンと水彩で描いた絵は、大胆な構図と省略による対象物への視点誘導が巧みで、しかも、現地でスケッチブックを広げて描いた臨場感と、やさしい色使いや筆致の組み合わせがなんともいえない魅力を生んでいます。
取材対象は99歳のおばあちゃんから、4歳の少年まで。塹壕の中の兵士もいれば、母親、父親、妻、夫……、全員実名で語っています。何人もの取材対象者の肉声を、日本語でも再現することに努めました。
この本の前書きにも書いてありますが、アメリカの支援はウクライナの戦争継続に不可欠でしたが、トランプ大統領の就任によって、さてどうなるか? 即時停戦を豪語しているトランプさんですが、事態がうまく転がって、これ以上犠牲者が出ない状態に早くなってほしいものです。
また、発売までに紹介します。どうぞよろしく!
(M.H.)