翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2018-01-01から1年間の記事一覧

民主主義の話 ──『MARCH 2』

『MARCH 2』読みました。「アメリカの黒人たちによる公民権運動を描いた」コミックの翻訳版です。どうしても、こういう紹介になってしまうのですが、でも結局、これは、民主主義を自分たちで主張し、守った人たちを描いた作品で、「民主主義の話」なのだと思…

『あのころはフリードリヒがいた』

川越の絵本カフェ、イングリッシュブルーベルさんでの「海外古典児童書を読む会」、今日の課題本は『あのころはフリードリヒがいた』。ハンス・ペーター・リヒター作、翻訳は昨年亡くなられた上田真而子さん、岩波少年文庫です。1961年の作品。いわゆる、ナ…

ノンフィクションはつらいよ。

ここのところ、ノンフィクション作品を翻訳しているのですが、終盤にさしかかって、いつもの調子が出ません。フィクションなら、「あちこち丸くして、なめらかにして」それで味が出ることをめざすイメージなのですが、ノンフィクションだと、どうも勝手がち…

本を作る話

時々、思うのですが、自分は本を読むより、本を作っている人の話を聞いたり、読んだりするほうが好きらしい。 昨日は、見てもらいたい絵本があったので、ゴブリン書房のTさんとお会いして、いろいろおしゃべりしてきました。

『ライラエル』── 翻訳勉強会(6−1)

月に2回の勉強会、今日から『ライラエル』の一部を扱うことにしました。 ガース・二クス原作、「古王国記」の二巻目にあたります。自分で訳しておきながら、久々に読むと、やっぱりおもしろい。 (これは文庫版の表紙。上下巻をならべると、つながっていま…

『ぼくはアイスクリーム博士』

ピーター・シスの絵本です。 『ぼくはアイスクリーム博士』(ピーター・シス作、たなかあきこ訳、西村書店)。 うーん、なんだこのポップで明るい色使いは! わたしの知ってるピーター・シスじゃない(笑)!! 『星の使者』や『生命の樹』の、どこか陰のあ…

ホオの木

ゴールデンウィークは、そういう実感もないまま終わりました。上野公園のイベントは楽しかったなあ。でも、仕事っちゃ仕事だし。翻訳作業はそれなりに進みました。 これは近所で見つけた朴の木の花。でかい。なんか、わけのわからない畏怖を感じるのはわたし…

売り子はみんな翻訳者!

今日は上野公園のブックフェスタで、本を売ってました! JBBY(日本国際児童図書評議会)のブースはこんな感じ。読者の皆さんと直接ふれあえて、お話もできて、とても楽しい一日でした。 今回は今日一日だけの翻訳書ブースでしたが、早くも、来年は三日間や…

5月3日(木・祝)は、上野の森で待ってます!

5月3日〜5日、上野公園中央広場で「上野の森 親子ブックフェスタ」が開催されます。 5月3日(木・祝)は、下のポスターに記載の翻訳者が、自分の訳した本をならべて、72番ブースでお待ちしています。どうぞ、おしゃべりにきてください。サインもしま…

今年も濃密な時間でした。

第四回日本翻訳大賞授賞式、行ってきました。 楽しかった。パワー補充してきました。西崎憲さんたちの演奏は回を追うごとに朗読との噛み合い具合が絶妙になってきています。 二次選考通過作18作の書影と、司会の米光一成さん、選考委員の金原瑞人先生、松永…

明日は、第4回日本翻訳大賞授賞式です。

チケットは早めに購入してありましたが、やはり今回も売り切れたようです。もう明日になってしまいました。行きます。いろいろ忙しいのですが、この授賞式、毎回翻訳(の話)にどっぷりつかれるので、とても楽しいのです。これまで3回、ぜんぶ行ってるので…

大槻監督、無敗でミッション完了。

いや、熱い監督でした。 熱いだけでなく、育成や分析の経験もあり、それを選手への指示に落とし込むのがとても上手な人だと感じた。フォーメーションも少しずつ変えながら、選手は毎回のように替えて過密日程をのりきり、4勝2分の無敗。すばらしい。オールバ…

上野の森 親子ブックフェスタ2018(5月3日・4日・5日)

ご案内です。ゴールデンウィークの5月3日〜5日、上野公園で「上野の森 親子ブックフェスタ2018」が開催されます。各種イベントのほか、中央広場のテント会場では、児童書の出版社が多数出店して、子どもの本を割引価格で販売します。 そして、5月3日(木)限…

雨が上がって

気がついたら雨が上がっていて、滴るような緑と青空です。 iPhone が勝手に調節してると思うのですが、なんだか緑や青の色調がいつもとちがう。目がおかしくなりそうだ。マンション前の公園なのですが。

『MARCH 1. 非暴力の闘い』

読みました。 というか、コミックなので、読みながら、目で見て、感じました。本当は3巻まであるので、全部読まなきゃ評価できないのかもしれませんが、コミックという形式の可能性を大いに感じさせてくれるので、それをできるだけたくさんの人に知ってもら…

三連勝

リーグ戦3連勝。内容は前半はいいが、90分もたず、最後は守り倒しての勝ち点3。それでも、過密日程の中、若い選手、外国人選手、ベテランと、みんなの活躍が見られて嬉しいかぎり。 今日はなんといっても橋岡くんでしょう。去年もユースからトップの試合に…

「BOOKMARK 11」& 祝『カラヴァル』本屋大賞第1位!

「BOOKMARK」11号を入手。なんと、巻頭文は村上春樹さん。音楽特集です。あいかわらず、オザワミカさんのイラストが冴えてます。

"Hard to Understand, but ... " ── 翻訳勉強会(5−3)

今日は川越での翻訳勉強会。会場のイングリッシュブルーベルさんの表の緑は、一段と濃さを増していました。バラの緑も濃くなっています。 今日は暖かくて、W400もすこぶる快調。 自分もヒートテックいらず。

久々の「ウイダイ」

昨日の仙台戦。興梠のゴールで1−0の辛勝。大槻監督になっての二試合目だったが、ルヴァンでのドローを受けて、ホームでやっとリーグ戦初勝利。やれやれ。 試合終了後、久々の "We Are Diamonds" 。どうやら、リーグ戦でのホーム勝利は昨年8月以来だったら…

選手の個性を生かしたサッカーを!

浦和レッズはリーグ戦開幕から勝ち星なし。中断期間をはさむも立て直せず、昨日、堀監督解任となった。フロントの無策としかいいようがない。

桜ざんまい

今日は完全休養日。近所の桜をあちこち。

「空色ブックガイド」最終回

読売新聞夕刊のYA本紹介コーナー、「空色ブックガイド」が先週土曜日の回が最終回となりました。紹介したのはこちら。

「改ざん」の横に「道徳教科書検定」!?

ふざけるな、と言いたい。 いっそ、「こういうことはしてはいけません。ほんとうのことをいいましょう」という悪い例として、道徳の教科書に載せてはいかがでしょうか。

「ミモザっ!」

塾は春期講習に入り、昼まで翻訳、午後から授業の毎日。 今日は休みで近所を散歩。 満開のミモザ。目にあざやかな黄色が、見るたびに、「ミモザっ!」って叫んでるような気がします。しません?

読書会『ミス・ビアンカ 1. くらやみ城の冒険』

今日は川越のイングリッシュブルーベルさんで、児童書の古典を読む会がありました。課題本は『ミス・ビアンカ 1. くらやみ城の冒険』 前回、雪で中止となった分です。 なんといっても、ガース・ウィリアムズの絵がいいですねえ。話を聞きながら、ちょろちょ…

「空色ブックガイド」打ち上げ

読売新聞の土曜日夕刊に、月いちで連載していた本の紹介コラム、「空色ブックガイド」、紙面刷新に伴い、来週土曜日24日のわたしの担当分が最終回となります。先日、担当の編集者さんお三方、もう一人の執筆者、なかがわちひろさん、イラストの丹地陽子さん…

4月2日は国際子どもの本の日

4月2日はアンデルセンの誕生日であり、「国際子どもの本の日」。ということで、毎年、IBBY(国際児童図書評議会)では、ポスターとリーフレットを作っています。今年はラトビアが担当国だそうで、ポスターアートを同国のレイニス・ペーテルソンスさんが、リ…

『生命の灯となる49冊の本』

「生命誌」の研究者(提唱者)でいらっしゃる中村桂子さんが、毎日新聞に書いたものを集めた書評集です。拙訳『ハーレムの闘う本屋』をとりあげてくださいました。 『生命の灯(ともしび)となる49冊の本』(中村桂子著、青土社、2017年12月刊、1800円) 装…

ちがう、ってことはわかる。

訳語を考えていると、なんかちがうなあ、と感じることがよくあります。だからといって、ぴったりの訳語が出てくるわけじゃありません。まあ、その都度、それには理由があるわけですが……。 今日も1時間以上、うなっていました。

二人暮らし10年

おとといは結婚記念日でした。