翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳三昧

 今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、昼の12時から夜の7時まで、あれこれ翻訳関係で過ごしました。楽しい一日で、なんなら、泊まっていこうか、という勢いでしたが、家主さんからは、住んじゃダメ、と言われてるそうです(笑)。

 バラがきれいでした。でも、明日の雨で散っちゃうかな。

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 昼過ぎから翻訳中の『Eyes of the World』(ロバート・キャパとゲルダ・タローの伝記。もうすぐ出版です。乞うご期待!)のゲラの検討を、翻訳協力者のKさんと、2時から勉強会でウェストールの短編『屋根裏の音』をとりあげ、4時から勉強会のみなさんと、メンバーの澤田亜沙美さんの結婚お祝いの会をそのまま一階の喫茶スペースで7時まで。

 

 調べてみると、ここで勉強会を始めたのが2015年の10月だったので、すでに3年半たっています。メンバーは一部替わっていますが、細かいところにこだわっての検討や、会員のみなさんの積極的な発言、翻訳や作品そのものを楽しもうという雰囲気はずっと続いていて、おかげで、こちらもいろいろと勉強になっています。オリジナルメンバーの一人でもある澤田さんとは『ブライアーヒル の秘密の馬』を共訳する機会にも恵まれました。

 毎回、課題に真剣にとりくんでいるみなさんの発言や感想を聞いていると、翻訳には、訳書を出版するという側面だけでなく、言葉や文化や歴史、人間の感情や人生や、文学の中で扱われていることを真剣に考えることでもあるのだなあ、と思います。

 

 能書きを垂れているあいだに目の前の仕事を前に進めろよ、という話ですが、こういうこともあってこその翻訳生活なので、ご容赦を……。

 

(M.H.)