翻訳小説の紹介リーフレット「BOOKMARK」6冊めを手に入れました。テーマは「明日が語る今日の世界」。SF小説の特集です。
今までで一番好きな表紙かも……。
「あゆみBOOKS小石川店」でゲット。この書店、棚に店員さんが手を入れていることがよくわかるお店です。海外小説の棚はひとつしかないけれど、なんか本が粒立ってる気がします。棚に差しっぱなしの書店は、なんとなくそれがわかるんですよね。昨日、伊達さんの記事で紹介した『ハリス・バーディック年代記』もありました!
「BOOKMARK」手にいれるたびに毎号思いますが、全然読めてない。今回も、既読のものは『アルジャーノンに花束を』だけ。お隣のページにあった『わたしを離さないで』は、読み始めたのに、なんか中に入れなくて放置してあります。『紙の動物園』が気になるなあ。
巻頭の星野智幸さんの文章が腑に落ちた。曰く「SFは科学と空想を書くジャンルだけど、実はたいてい、政治を書いている……多くの日本の文学は政治を書いてこなかった……個人だけが書かれて、公の権力の存在は等閑視された」。納得。
考えてみると、自分も、なんとなく読みたい、訳したいと思う作品は、政治とは言わないまでも、社会とのつながりが感じられる作品のことが多い。自分の趣味ってなんだろう、と思っていたが、ひとつにはそういうことがあるのかもしれない、と気づかされた。
配布している書店はこちらを。一月になれば、個人申し込みで送ってもらえます。
それにしても、金原先生、三辺さん、オザワさん、スタッフの皆様ありがとうございます。ほんと、毎号、刺激を受けてます。
(M.H.)