翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳の周辺

「芋づる式読書MAP」 by 岩波書店

岩波書店の新書と児童書、営業部の有志のみなさんが、「芋づる式読書MAP」を作ってくださっています。とりあえず、「中高生のための」と「小学生のための」の二つができていて、書き込みのできる白紙バージョンがダウンロード可能。 『夢見る人』が、『モモ…

ガース・二クス氏も朗読!!

「こんな時だから本を読もう!」勝手にキャンペーン第4弾は、なんとガース・二クスさんも自作の朗読を始めました! vimeo.com 幼年向けの短編集、"One Beastly Beast" の中の一編、"The Princess and the Beastly Beast" です。これはわたしの訳が出ていま…

第六回日本翻訳大賞、最終選考対象作品発表

「こんな時だから本を読もう!」勝手にキャンペーン第3弾は、日本翻訳大賞の最終選考対象作品の発表です! 第六回日本翻訳大賞の最終選考対象作品besttranslationaward.wordpress.com またしても、一冊も読んでない……。『ある一生』はずっと気になっている…

ジョン・ボインの短編コンテスト

ケネス・オッペル氏の朗読企画に続いて、「こんな時は本を読もう!」企画紹介キャンペーン第2弾! 前々回のエントリーで紹介した、4月発売の拙訳『兄の名は、ジェシカ』の原作者、アイルランドの作家ジョン・ボインさんが、昨日、同国の作家6人を審査員に…

ケネス・オッペルさんが自著を朗読!

わたしも何冊か翻訳させてもらった、カナダの児童書・YA作家、ケネス・オッペルが、これから三週間、毎日自著をフェイスブックで朗読します。英語なので、わからない人も多いと思いますが、彼の作品を読んだことのある人は、原作者の朗読を聞ける貴重なチャ…

第六回日本翻訳大賞、推薦は31日まで!

6回目となる日本翻訳大賞、推薦は1月末まで。 昨日の勉強会でみんなにきいたら、だれもまだ推薦していませんでした。そんなことではいけません。海外文学をもりあげるために、ぜひ、好きな作品を推しましょう。 写真は昨年、第五回の授賞式の様子。

年賀状、ネコとネズミ

今年は子年。年賀状にはかわいいネズミが多くて、十二支の中でもいちばん絵になる動物のような気がします。そんな中、ゴブリン書房さんからは、あえて猫の年賀状が。 拙訳『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン文・絵、ゴブリン書房)の猫たち…

2019年もあとわずか。

2019年ももうすぐおしまい。今年は帰省しないので、昼間はゲラと戦い、夜は飲み会の日々。 昨日は息子が泊まりにきて、家族三人で食事会。先週金曜日は大学のロシヤ語科出身で、同じ会社で働いていた後輩ふたりと忘年会。その前の日は、ソフトテニスを毎週や…

『弟の戦争』21刷

今日、『弟の戦争』(ロバート・ウェストール作、徳間書店)の21刷見本が届きました。 ありがたいです。初版が1995年、累計4万5千部! 25年近く売れ続けていることがありがたいです。舞台化も4回、かな。

JBBY「おすすめ! 世界の子どもの本」

JBBY(日本国際児童図書評議会)で作っている、『おすすめ! 世界の子どもの本──JBBY選 日本で翻訳出版された世界の子どもの本──』が届きました。表紙絵はスズキコージさんですね。 選書メンバーの皆さんのコメント付きで、絵本、読み物、ノンフィクショ…

「BOOKMARK」15号 "Be short!"

月曜日の「古典児童書を読む会」にて、野沢佳織さんからいただいた「BOOKMARK」15号は短編特集。毎回、既読は多くて2、3冊だったのですが、今回はじめて1冊も読んでない(泣)。いや、泣いてる場合じゃなくて、これはチャンスですね。 今回もまた、オザワ…

絵本といけばな2

柏にある子どもの本の店、「ハックルベリー・ブックス」の奥山さんから写真を送っていただきました。拙訳『夜のあいだに』をアレンジしてくださいました。ありがとうございます。 この書店でひらかれている、絵本いけばな講座の作品です。絵本をモチーフにい…

YA作家・翻訳家手描きPOP展示@藤沢南市民図書館

藤沢駅前にある藤沢南市民図書館で、現在、YA作家・翻訳家の手描きPOPと著書/訳書を展示中です。お近くの方はのぞきにいってみてください。 10月いっぱいは、 市川朔久子、落合由佳、金原瑞人、栗原まり、黒川裕子、朽木祥、篠原まり、代田亜香子、長谷川…

イーゴリ・オレイニコフさんの絵本

火曜日、12月にやる洋書の森のイベントの打ち合わせで、神保町の日本出版クラブへ。神楽坂から移転して、初めていきましたが、かっこいい建物でした。(あ、イベントの詳細はまた別途。12月7日(土)というのは決まってます。あけておいてくださいね。) 【 …

『BOOKMARK』書籍化!!

新しい海外文学を紹介するリーフレット、『BOOKMARK』のVol.1からVol.12を一冊にまとめた本ができました。わたしの訳書も紹介させていただいた関係で、昨日、見本が届きました。全204冊、262ページ! すごくないですか? 今まで、特集ジャンルを決め、たくさ…

ミシシッピ川沿いを南下

昨日は別の作品で、ロンドンはダウニング街10番地の裏の芝生でバンドの練習してたんですが、今日は主人公とともに、往年のスポーツカー、オースティン・ヒーリー・スプライトに乗って、ミシシッピ川の河口をめざしました。 『ペーパーボーイ』の続編、『コピ…

『弟の戦争』、四度目の舞台化!

ロバート・ウェストール作、拙訳『弟の戦争』がまた舞台化されます。青年劇場、劇団うりんこ、劇団俳小と、これまで三度舞台化されていますが、今回は演劇企画ポカラの会による名古屋での公演です。 11月8日(金)の15時、19時の二回。すでにチケットは売り…

高校生には『老人と海』

たぶん、初めて買った(読んだ、ではない)洋書は、"The Old Man and the Sea" のペーパーバックだったと思います。高校生の時、最初の2ページくらい、辞書を引きながら読みかけて、挫折した記憶があります。あのころの日本でも、ちょっとした大型書店に行…

『王国の鍵』豆本いただきました。

翻訳家の横山和江さんのお嬢様から、『王国の鍵』(ガース・二クス作、主婦の友社)の豆本をいただきました。子どもの頃によく読んでくださっていたそうです。最近また読みたくて全巻そろえたいというお話があり、手元にあったものを2巻ほどお譲りしたお礼…

岡山の「スロウな本屋」さん

気になっていた書店、岡山の「スロウな本屋」さんにおじゃまして、店主の小倉さんとおしゃべり。楽しいひとときでした。

フェロー・アカデミー通信講座のお知らせ

9月よりフェロー・アカデミーで通信講座を担当することになりました。 マスターコースの「ヤングアダルト」講座です。8月1日締め切りですが、選抜テストがありますので、ご希望の方はお早めにお問い合わせを。 www.fellow-academy.com

「BOOKMARK」14号

届きました! 今回のテーマは「against!」(「ノー」と言うこと)。 タイムリーなテーマだと思います。 今の日本社会は、不正義に対して、「それはちがうだろ!」って言いにくい雰囲気を、既得権益をもった人たちが作ろうとしている。ふつうに考えておかし…

ある方のツイートで部屋がきれいになった話。

わらしべ長者みたいな話ですが、昨日、ガース・二クス氏が、「古王国記」日本版の書影を投稿したある方のツイートをリツイートして、「日本語版の装丁、特に文庫版はいい!」とつぶやきました。

古典児童書を読む会『クマのプーさん』

今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、『クマのプーさん』を課題にした読書会でした。 これは岩波の愛蔵版。中は横書きで紙が黄色。挿絵は彩色してあって、ちょっと、うーん、という感じ。おやつはプーの好きなハチミツ入りのケーキと…

翻訳三昧

今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、昼の12時から夜の7時まで、あれこれ翻訳関係で過ごしました。楽しい一日で、なんなら、泊まっていこうか、という勢いでしたが、家主さんからは、住んじゃダメ、と言われてるそうです(笑)。 バ…

上野の森親子ブックフェスタ、今日まで!

今日5月5日も好天に恵まれています。ブックフェスタ最終日です。 JBBYの翻訳者による販売テントは、昨日でおしまいですが、出版社のみなさんは今日も販売を続けていますので、お近くの方は上野公園へお越しください。 写真は昨日のJBBYテント開店前。このあ…

丹地陽子さん個展(@西荻窪URESICA)

拙訳『ペーパーボーイ』のカバーや、読売新聞コラムの挿絵を描いていただいた丹地陽子さんの個展に行ってきました。今回のテーマは「めがね」。メガネ男子・女子&猫がたくさん見られました。肉筆の線がほんとうにきれい。この柱の絵でもそれがわかります。…

上野の森親子ブックフェスタ

5月3日〜5日の、書籍販売テント内の出版社がわかるポスターを出しておきますね。ほとんどの子どもの本の版元さんが本を直売りします。直売りということは、お安く買えるということ。なかなかこういう機会はありません。

平成最終日

平成最後の……、という記事は書くまいと思っていたのですが、なんとなく。 おとといは、今度結婚する息子のために、子どものころの写真のめぼしいやつを、スマホで撮影して送ってやる、という頼まれた作業をしていたのですが、息子の幼いころの写真がめちゃく…

第5回日本翻訳大賞授賞式

今年も楽しかった! 受賞作は 『ガルヴェイアスの犬』(木下眞穂訳、新潮社) 『JR』(木原善彦訳、国書刊行会) 写真は二次選考に残った16作の書影です。 最終選考に残った五作はこちら。