翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

岡山の「スロウな本屋」さん

 気になっていた書店、岡山の「スロウな本屋」さんにおじゃまして、店主の小倉さんとおしゃべり。楽しいひとときでした。

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 空襲を免れたという二階建て三軒長屋という木造の建物。きれいに改装されて、靴を脱いで素足で上がる、畳敷き・板敷の本屋さんは居心地のいい空間でした。畳のへり、壁の柱がきっちりとした、それでいて柔らかなリズムを生んでいて、棚の本もきれいに浮き立って見えます。小倉さんの丁寧な選書の結果がにじみでている感じ。

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『夜のあいだに』と『夢見る人』を平台にならべていただいてました。ありがとうございます。

 わたしの本の話、翻訳の話、小倉さんの今までの経歴、いろいろお話しできて楽しかった。ちょっと、自分のことをしゃべりすぎたかな。小倉さんのお話をもう少しちゃんとうかがえばよかった。

 ああ、そうだ、小倉さんは大阪外大のイスパニア語学科卒で、『ポーランドのボクサー』で第三回日本翻訳大賞を受賞された松本健二さんと同級生なのだそうです。松本さんには、『夢見る人』のネルーダの詩の翻訳をチェックしていただいたのでした。いろんなところで人はつながりますねえ。

 

 こういう本屋さん、がんばってほしいな。

 

 愛媛の家内の里に帰った帰り道に、岡山でおりて寄ってきました。岡山駅東口から徒歩10分+αくらいでしょうか。

 駅前の桃太郎像をすぎ、アーケードの商店街をぬけて……

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 公園緑道を進み……

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 その先、後楽園中学・高校の角を右に曲がり、花屋さんをすぎて次の路地を左に入るとこの看板が。

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 何度も通過している岡山でしたが、下車したのは初めて、ゆったりとした感じのする町でした。小倉さん、おしゃべりのお付き合い、ありがとうございました。

(M.H.)