翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

訳書リスト3(11〜15)

 今回は、11作め〜15作めです。

 

(11)『アブホーセン──聖賢の絆(古王国記3)』(ガース・ニクス作、主婦の友社、2004年)

    "Abhorsen", by Garth Nix, 2003
    オーストラリア・ヤングアダルト・ファンタジー

〈オビ語録〉

「太古の悪が復活するとき、宿命の闘いがはじまる。すべての謎が今、明らかに! 鳥肌もののクライマックス──古王国記ついに完結」

アブホーセン―聖賢の絆 (古王国記)

アブホーセン―聖賢の絆 (古王国記)

 

 

 

文庫版

アブホーセン―聖賢の絆〈上〉 (古王国記)

アブホーセン―聖賢の絆〈上〉 (古王国記)

 
アブホーセン―聖賢の絆〈下〉 (古王国記)

アブホーセン―聖賢の絆〈下〉 (古王国記)

 

 

(12)『生命の樹』(ピーター・シス作・絵、徳間書店、2005年)

    "The Tree of Life", by Peter Sis, 2003
    アメリカ・伝記・絵本

〈オビ語録〉

「2004年ボローニャ国際児童図書展ノンフィクション大賞受賞。「進化論」のダーウィンの生涯を、何度でも見たくなる、繊細で緻密な絵で描きあげた傑作絵本!」

生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯

生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯

 

 

(13)『エアボーン』(ケネス・オッペル作、小学館、2006年)

    "Airborn", by Kenneth Oppel, 2004
    カナダ・児童書・冒険ファンタジー

 〈オビ語録〉

「映画化進行中! 大空を駆けぬける飛行船ファンタジー。謎の動物、雲猫(クラウドキャット)って何だ!? 少年マットと少女ケイトが飛び込んだ手に汗握る冒険の旅。魔法が出てこなくても断然面白いファンアタジー」

エアボーン

エアボーン

 

 

(14)『わたしの知らない母』(ハリエット・スコット・チェスマン作、白水社、2006年)

    "Someone Not Really Her Mother", by Harriet Scott Chessman, 2004
    アメリカ・一般向け・認知症・ユダヤ・戦争

〈オビ語録〉

「三世代の女性がつなぎあわせる、戦争と家族の記憶。認知症をわずらい、心の中にしまいこんでいた戦争の記憶があふれだすハンナ。その記憶にふれまいとする娘、祖母の過去を知りたいと切望する孫娘。三世代の女性が織りなす、家族という「他者」の心の秘密に迫る感動作。記憶をめぐる物語」

わたしの知らない母

わたしの知らない母

 

 

(15)『月曜日は赤』(ニコラ・モーガン作、東京創元社、2006年)

    "Mondays Are Red", by Nicola Morgan, 2002
    イギリス・ヤングアダルト・共感覚・ファンタジー

〈オビ語録〉

「月曜日は赤。悲しみには虚ろな匂い。火曜日はオレンジ、薄いアンズ色のアイスクリーム。少年が手に入れたのは、言葉で世界を変えることのできる不思議な力。そして彼はひとりの少女に出会う……。少年の成長と初恋を瑞々しく描いた珠玉の青春ファンタジー」

月曜日は赤

月曜日は赤

 

 

 この5作は、『生命の樹』以外は、みな、わたしのほうから出版社にもちこんだ作品(あるいは、その続編)なので、うれしいラインナップですね。また、古王国記3作の文庫版は、各上下巻6冊を横にならべると、表紙の絵がつながっている、という優れものです。(M.H.)