翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

南千住

 息子が就職して2年半で4軒目の住まいに引越しました。(転勤多すぎるでしょ。)

 引越し先は南千住。窓からスカイツリーがよく見えます。

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 荒川区ですが、山手線の東側は今までわたしにはあまりなじみがありませんでした。アパートは隅田川まですぐの立地。駅の東側にはタワーマンションが立ち並んでいるので、子ども連れの若い夫婦の姿もよく見かけます。駅周辺は再開発が進み、小ぶりのショッピングモールやファストフード店も。都心に近いのに、昼間の駅はわりと静か。息子の住むアパートは駅の西側でしたが、やはりマンション・アパートは増えているものの、古くからの住宅や商店が残っていて、なんとなく住みやすそう。

 歩いていくと、豆腐屋、肉屋、床屋、提灯屋(!)、蕎麦屋、寿司屋……。肉屋の惣菜がおいしそうでした。豚の角煮かなあ、大きめの野菜と一緒に煮込んだやつがアルミの容器に入って売ってました。エビフライ、メンチ、コロッケもおいしそう。自分が暮らすわけじゃないのに、なんだかテンションが上がってくる。

 これまで3回の引越しにも、手伝いというより、どんな街なのかという興味本位で行きましたが、すべて山手線の西側、そのうち2回は都下でしたから、街の雰囲気がかなりちがいます。南千住には昔からの地元の人の生活感が残っています。ちょっと歩いただけなのに寺が二つ、神社は素盞雄神社(すさのおじんじゃ)があって、七五三の幟がはためいていました。駅までの帰り道、銭湯を発見。草津湯って、大胆不敵なネーミングですが、昔からやってるんでしょうね。

 

 帰る時にはすっかり暗くなり、窓からはライトアップしたツリーが。

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 そういえば、「引越しのさかい」のお兄さんの手際がよかったなあ。一人暮らしなのでさほど荷物が多くないとはいえ、無駄のない身のこなしでほぼ一人で次々に荷物を梱包、搬出入、それでいて扱いは丁寧、しかも先を読んだ仕事ぶり、その上、我々に対しては丁寧なそつのない応対でした。息子も引越し慣れしてますが、過去最速の仕事ぶりと絶賛でした。段ボールを切って貼って、液晶テレビ、スピーカー、ガラスの天板、果ては包丁まで、即席の梱包テクニックも見せてくれました。

 

 さて、しばらくは息子もここで落ち着いて暮らせるといいのですが、どうなることか。家内は「差し入れついでにソラマチ行くんだ」と張り切っています。

(M.H.)