翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

リヴァー・フェニックス『旅立ちの時』

旅立ちの時 [DVD] 

 テレビの録画で見ました。リヴァー・フェニックス、いいですねえ。『スタンド・バイ・ミー』もいいけれど、これもいい。ちょっと大人びた、でもまだ大人じゃない彼の演技はすばらしい。

  マーサ・プリンプトンとのラブシーンがとくにいい。調べたら、二人は『モスキート・コースト』でも共演していて(兄妹役だったか?)、一時つきあっていたらしい。二人とも1970年生まれなので、撮影時は17歳くらいか。ティーンエイジャーのキスという感じがよく出ていた。(別にくわしくはありませんが……) まあ、二人ともティーンエイジャーなんだから、当然っていえば当然です。

 

 公開は1988年。最初に見たのはいつだったんだろうか。あまり映画館に足を運ばなくなっていた時期なので、テレビ放映時に見たんだろうか。 「ジェームズ・ディーンの再来」というキャッチは演技派の若手が出てくると一時よく使われていたフレーズですが、まさにリヴァー・フェニックスはそうですね。で、彼も若くして死んでしまいました。『スタンド・バイ・ミー』のころからもう薬をやってたという噂もありますが、あの演技は薬のおかげじゃないと思いたい。画面にいてくれるだけでいいなあと思う俳優です。しかも、この時にしか撮れなかっただろう姿。彼を見るために見た映画でした。

(M.H.)

 

追記

 なんと、全然気づかずにこの記事をアップしたのですが、今日、10月31日は、リヴァー・フェニックスが1993年に23歳の若さで亡くなった、まさに命日でした。「10/31 リヴァー・フェニックス」で検索してくださった方がいたので、もしかして、と思って調べて知りました。テレビもそれにからめて彼の映画を放映していたのかもしれません。