翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

西川、2試合連続アシスト!

【2nd ステージ 第8節 AWAY vs 名古屋グランパス】

 0−2◯ (44' 武藤、87' ズラタン、8月13日(土)18:00〜 @豊田スタジアム)

 ビデオ観戦。2ndステージに入ってからは、わずか得点1で勝利のないグランパスに、手堅く勝ち点3をゲット。首位川崎が鳥栖に負け、年間勝ち点差が2となった。次節はホームでその川崎と直接対決。絶好のお膳立てとなった。

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  オリンピックチームは予選敗退したものの、まだ、興梠と遠藤は不在。高木と那須が鹿島、甲府、湘南、今節と、4試合連続の先発で、二人ともパフォーマンスが上がってきた。後半開始から出た青木も、機を見て縦に出るランニングが秀逸。試合は、5−4−1でドン引きの名古屋相手に、前半終了間際にパスで崩して武藤、後半終了間際に、周作のFKからDFと競ってうまく裏にぬけたズラタンが、楢崎(40歳!)の頭上を抜くループでとどめをさした。ズラタンは今季2点目。体の調子はよさそうで、守備ではこの日も貢献していた。なかなかゴールが決まらなかっただけに、これをきっかけに爆発してほしい。

 

 名古屋は、球団サイドが小倉をやめさせないことを早々に発表したが、果たしてそれは吉と出るのだろうか? その後も降格圏を脱せずにいる。前線で高さも得点力もあるシモビッチと川又が、理由が発表されぬままベンチにも入らず。キャプテンの田口やベテランの矢野が懸命にチームを鼓舞していたが、若手主体で、変えて間もない3−4−3(守備時には5−4−1)のフォーメーションや、ワントップ永井の俊足を生かせず。

 ピクシー時代のコーチを呼んだらしいが、どう考えても小倉の求心力はなくなっているはずだ。プロサッカーは監督の首を切るのが早すぎる、と言われるが、小倉の場合は切らないのが可哀想。そもそも、トップチームの(いや、どんなチームでも)監督未経験で、GM、そして監督というのは、どう考えたって無理がある。たしかに、ピクシーや、今のJで言えば、長谷川健太、名波、など、名選手から転身して結果を残す監督もいるけれど、チーム生え抜きの選手に対してもう少し慎重な判断が求められるのではないか? ガンバの松波や清水の大榎などはもっと可哀想で、チーム成績が悪くなってからの交代だった。それに比べれば、キャンプから任されたのだから文句は言えない分、やはり現時点での力量不足は明らかで、替えてやるべきだ。指導者としての将来を潰してしまいかねない。チームは編成する球団のものであるだけでなく、サポーターや選手やスタッフのものでもある。

 

 ところで、この試合で一番驚いたのは、前半終了のホイッスルが鳴った時のこと。周作が、足元にあったボールを右足でひょいと浮かせ、左足を横ざまに振ってライナー性のキック。ボールはセンターサークル内にいた扇谷主審の胸元にズバッとピンポイントでおさまった。キャッチした扇谷もナイス。 

 いいもの見せてもらいました。

(M.H.)