古川諭香さんが、ダ・ヴィンチ ニュースに、拙訳、『兄の名は、ジェシカ』の書評を書いてくださいました。この作品の特徴を的確にとらえてくださっています。
「ジェンダーフリーの風潮が広まりつつある。だが、もし自分の家族から突然、性に関する悩みを打ち明けられたら、私たちは理解ある眼差しをもって言葉を返すことができるだろうか? 」
古川さんの書評の冒頭の言葉ですが、まさにそういうお話。マジョリティがマイノリティのことを論じる時に、「もし、自分が〇〇だったら?」という問いは、だって当事者になったら、それはもちろん……、という議論にしかなりませんが、「もし、自分の大好きなお兄さんが〇〇だったら?」という問いは、いろいろなことを考えさせてくれます。
この視点は、もしかしたら、マイノリティの問題を考えるのにとても有効な視点なのかもしれません。古川さん、ご紹介ありがとうございました。多くの人に読んでもらえますように。
(M.H.)