来年2026年春から、ブッカー賞の児童書部門、The Children's Booker Prize がスタートするそうです!
https://thebookerprizes.com/the-childrens-booker-prize

2026年春から応募が始まり、2026年秋に候補作8作が発表、2027年2月に受賞作が発表されます。対象となるのは2025年11月から2026年10月までに英語で刊行された作品。
その後は毎年選出される予定。審査員長は『ミリオンズ』で有名な作家・シナリオライターのフランク・コットレル=ボイス。対象作品は8〜12歳むけのフィクション。英語で書かれ、あるいは英訳され、イギリス、アイルランドで出版されたもの。賞金は5万ポンド、翻訳作品の場合は英訳者と原作者で半分ずつもらえるそうです。グラフィックノベルやイラスト入りの本の場合、画家は版元合意の配分で分配されるらしい。
興味深いのは選考プロセス。コットレル=ボイスとこれから発表される2名の大人の審査員によって8作の候補作が選定され、さらに子ども審査員3名の意見をとりいれて、8作の中から受賞作が選ばれるとのこと。世界的な賞で実際に子どもが選定に関わるのはあまりないのでは?
8歳から12歳むけの作品となると、YAよりもやや対象年齢が低い、いわゆる児童書ですね。この対象年齢というやつがよくわからないんだが、学校や書店、図書館などの便宜のために、出版社がとりあえず情報として付加するものでしかないらしい。となると、みんなブッカー賞ねらいで対象年齢を低く申告したりしないんだろうか、というのはかんぐりすぎですかね。
ちなみに、先日大賞が発表された、第1回の10代がえらぶ海外文学大賞では、10代読者の投票で大賞が決定しました。ある意味、ブッカー賞の先を行ってるぞ。
子どもの本の発展をあと押しするムーブメントを起こそう、と主催者からは発表されていて、それは大賛成ですね。ただ、ますます文学における英語偏重が進むという懸念は少しありますが、英訳されていれば海外作品も対象となるのはいいこと。候補作や受賞作が邦訳されて、海外児童文学が日本でも活性化するといいな。
(M.H.)