翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

コラム再録「原田勝の部屋」

コラム再録「原田勝の部屋」 第44回 鉛筆と赤ペン

まとめ買いした「消せる赤ペン」も、だいぶ減ってきました。たくさん仕事をして、どんどん使いたいものですが、赤ペンが使われるということは、ワープロで訳文をこしらえた段階での完成度が低い、ということでもありますから、赤ペンの在庫は減らないほうが…

コラム再録「原田勝の部屋」 第41回 原作者との交流

1999年に、ロバート・コーミア氏から届いたクリスマスカード。 メールやSNSの発達で、手紙や葉書のやりとりがなくなってしまったのはちょっぴり残念です。

コラム再録「原田勝の部屋」 第40回 翻訳世界旅行

この記事を書いたあとの訳書の舞台をたどっていくと、ジュネーブ(『フランケンシュタイン家の双子』、『フランケンシュタイン家の亡霊』)のあとは、イングランド北部(『ロバート・ウェストール短編集 真夜中の電話』)、公民権運動が盛んだったころのニュ…

コラム再録「原田勝の部屋」 第32回 ニヤリとしたこと

この回でとりあげた、『王国の鍵3 海に沈んだ水曜日』の原書表紙がこれです。シリーズの中でも、好きな巻、好きな表紙です。

コラム再録「原田勝の部屋」 第31回 本の力

東日本大震災からすでに4年の歳月が流れてしまいました。いや、まだ4年しか経っていないのに、わたしたちの記憶が風化していく速さに危機感をもつべきなのかもしれません。 本には、戦争や災害や事件を活字として記録にとどめ、再現し、あるいは別の形で評…

コラム再録「原田勝の部屋」 第30回 翻訳者の若書き

わたしの「若書き」ならぬ、「若訳」は、これ。 未知の生命体―UFO誘拐体験者たちの証言 (SECRET LIFE) 作者: デイヴィッド・M.ジェイコブズ,David Michael Jacobs,矢追純一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1994/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ…

コラム再録「原田勝の部屋」 第29回 あとがきはだれのため

あとがきや訳注は不要だ、という考えもあると思います。 本というのは、それ一冊で完結しているわけではなく、ほかの本や辞書たちと相互に関係しあって知識の集積の一部を成していると考えれば、原作や原作者にまつわる情報は、その本の中になくてもいいの…

コラム再録「原田勝の部屋」 第26回 現場の力

この回は、はからずも、昨日の記事に書いた愛媛の工場でのことに触れています。 わたしがかつて勤めていたその重機械メーカーは、いろいろなものを作っていますが、当時は、これも作っていました。露天掘りの鉱山で発破をかけたあとの表土を取り除く巨大電動…

コラム再録「原田勝の部屋」 第20回 紆余曲折

訳しはじめた本が、出版できなくなるかもしれない、というのは、案外、翻訳者は経験していることなのかもしれません。この回は、そんなわたしの訳書のことを書きました。 わたしの知らない母 作者: ハリエット・スコットチェスマン,Harriet Scott Chessman,…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第3回 後半 ── 東京創元社編集部 小林甘奈さん・宮澤正之さん

東京創元社は、ヤングアダルト作品も出版してくれていますが、英米ではYAとして出ていても、中身がSFやファンタジー、ホラー、などであれば、一般向けとして出すこともあります。 拙訳のこの連作もそう。もとはカナダの作家、ケネス・オッペルのYAものです。…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第3回 前半 ── 東京創元社編集部 小林甘奈さん・宮澤正之さん

話の中に出てくる、バローズの『火星のプリンセス』。『本の雑誌』最新5月号に、厚木先生がこれを翻訳出版するに至った経緯が載っていました。この素晴らしい表紙絵のことも触れられています。 厚木先生には、バベル翻訳学院で半年間教えてもらいました。エ…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第2回 後半 ── あすなろ書房 山浦真一さん

あさって、4月11日(土)、日本出版クラブのセミナーでは、あすなろ書房から出たわたしの訳書を販売する予定ですので、いらっしゃる方は、よろしくお願いします。山浦さんも顔を見せてくれるそうです。 秘密のマシン、アクイラ 作者: アンドリューノリス,長崎…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第2回 前半 ── あすなろ書房 山浦真一さん

このインタビューを掲載した2008年当時には、まだ、わたしの訳した本で、あすなろ書房から出た本は、『ガンジス・レッド、悪魔の手と呼ばれしもの』だけでしたが、その後、4冊の本(『秘密のマシン、アクイラ』、『フェリックスとゼルダ』、『フェリックス…

コラム再録「原田勝の部屋」 第11回 星いくつ、いただけますか?

この回で、パトリック・ロスファスの『風の名前』("The Name of the Wind", by Patrick Rothfuss)をとりあげたのですが、読んでくださった版元の白夜書房の編集者の方から連絡があり、お会いして、少しお話をする機会がありました。 キングキラー・クロニ…

コラム再録「原田勝の部屋」 第10回 夢の印税生活

これは変動所得の平均課税の申告書類の一部です。いつ見てもおかしくてしかたありません。水産物の豊漁・不漁は自然条件に左右されますから、豊漁で、申告年の所得が過去2年の所得の平均よりも多い場合、その多い部分に対しての税率を抑えることができるよ…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第1回 後半 ── 徳間書店児童書編集部 上村令さん

徳間書店の子どもの本では、20周年記念プレゼントフェアを開催中です。下の写真のようなマーク(「と」びらから「くま」が顔を出して、王冠かぶってる絵)つきの帯についている応募券を集めると、特製のボールペンやクリアファイル、バッグがもらえます。応…

コラム再録「原田勝の部屋」 《インタビュー》第1回 前半 ── 徳間書店児童書編集部 上村令さん

徳間書店の児童書は、1994年にスタート、昨年、20周年を迎えました。わたしは、翻訳の仕事を始めてからずっとお世話になりっぱなしで、8作品の翻訳を担当させてもらいました。今年の夏には9作品めが出版予定です。 ですから、上村さんには、もう20年、いや…

コラム再録「原田勝の部屋」 第5回 図書館の思い出

『バスラの図書館員』という本は、イラクのバスラで本当にあった話で、イラク戦争の戦火から図書館の本を守るために、3万冊もの本を自宅や友人宅に保管して守った女性の話です。 バスラの図書館員―イラクで本当にあった話 作者: ジャネット・ウィンター,長…

コラム再録「原田勝の部屋」 第4回 パソコンをどう使う?

パソコンは去年更新し、今は5台めのMacです。スマホがiPhoneなので、いろいろと便利ですね。訳文を書くには、もう、ずいぶん前からMac用オフィスのワードを縦書きで使っています。 辞書は、串刺し検索ソフトJammingがサービス終了したので、今は後継のLogop…