翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

柘榴と神田川

 神田川です。秋晴れの日に、勤務先の塾への行き帰りに必ず渡る橋の上から撮りました。大きな鯉が何匹もいます。ユリカモメが舞っている時もあります。この後ろ側にゴミの集積所があって、台船にゴミを載せています。ジェットスキーが走っている時もあります。大雨がふるとあふれそうになります。ビルの裏側同士がむきあっているのは、なんだか面白い。中で働いている人は、きっと時々神田川を見下ろして頭を休めているんでしょう。いや、そんな暇ないか?

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  川に張り出した枝に赤い実が見えますが、ザクロです。もう何年もここにあります。気づいた時にはありましたから、ひょっとしたら20年以上前からあるのかもしれません。ザクロの寿命ってどれくらいなんでしょう。だれかが植えたはずですよね。もともとは民家の庭だったのかもしれません。雑居ビルの裏にザクロをわざわざ植えようなんて、だれも思いませんから。冬には葉が落ちて枝だけになり、春の花もカリンに似て控えめで、気づかない人が多い。今はかなり大きな実がなっています。

 ザクロを見ると、いつもイラクにいた時にスークで売っていたザクロを思い出します。巨大でした。日本で見るザクロよりふたまわり、いや、もっと大きかった。

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 でも、あそこになってたんじゃ、だれもとって食べられません。まあ、食べても種ばっかりで、食べてるんだか、出してるんだかわかりませんが、甘酸っぱい味は忘れられませんね。

(M.H.)