拙訳『ハーレムの闘う本屋』が、今年の読書感想文の高校の部の課題図書に選定されました。YAむけの作品を翻訳していながら、なかなか中高生の生の声を聞く機会がなく、これをきっかけに、たくさんの高校生に読んでもらいたいし、感想を聞きたいですね。( 全国学校図書館協議会|青少年読書感想文全国コンクール|課題図書 )
本の内容は写真の帯にあるとおりですが、この本、実在した黒人の書店主、ルイス・ミショーさんの生涯を、フィクションも交えて、本人と周囲の人の声で再構成するという、ちょっと変わった書き方をした伝記物語(原作者は、ドキュメンタリー・ノベル、と言っています)です。一部、新聞記事の体裁などもとっていますが、ほとんどが、多彩な人たちの一人称で語られています。写真も豊富だし、自分で言うのもなんですが、とても読みやすい作品です。
ただ、ちょっと大きめの本なので、電車の中で立って読むのには不向き。でも、そんなあなたに朗報です(笑)。軽量化しました! もともと、写真が裏映りしないように厚めの紙を使っているのですが、今回増刷にあたって、ちょっと軽い紙が見つかったそうです。計ってみたら、75グラムの軽量化に成功してます。なんか、レーシングカーの話みたいですが、がんばりました。
全国の高校生のみなさん、先生方、ぜひ読んでみてください。書店に課題図書のコーナーができるのは、もう少し先になると思いますが、すでに図書館に入っているところもあると思います。
どんな感想が寄せられるか今から楽しみです。バランスのとれた整った作品が優秀作に選ばれるのは当然なのですが、読んだ人の声は、うまくまとまってなくても、ぜひ聞きたい。気持ちの入った生の声が聞きたいです。
コンクール用に清書したものとは別に、一言、二言でも、このブログあてにメールしてもらえるとうれしいなあ。紙にむかって書くのは大変でも、メールなら書ける人、いるんじゃない?
ほんとに、メール待ってます。自分で原書をもちこんで翻訳した本なので、若い読者の声が知りたい。あ、一般の方も、感想文の提出先がないでしょうから(笑)、ぜひ、当ブログまでお寄せください!
- 作者: ヴォーンダ・ミショー・ネルソン,R・グレゴリー・クリスティ,原田勝
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 単行本
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(M.H.)