翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

"Small in the City"、ケイト・グリーナウェイ賞!

シドニー・スミスの "Small in the City" (邦題『この まちの どこかに』せなあいこ訳、評論社)が2021年ケイト・グリーナウェイ賞に決まりました。おめでとうございます! この絵本、ほんとうにいい絵本です。ぜひ!

御礼、寒川町人権講座「他者へのまなざし」

今日は寒川町民センターでの人権講座でお話ししてきました。参加してくださったみなさん、主催の寒川町民センターのみなさん、ありがとうございました。 コロナの影響で2月の予定が延期されたにもかかわらず、再度申し込んでいただいた方もいらっしゃって、…

『ぼくは川のように話す』(新刊予告)

訳本の新刊予告です! 『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵、拙訳、偕成社)、7月14日発売。文を書いているのは、カナダの詩人ジョーダン・スコット。彼の吃音者としての子どものころの経験を詩に綴ったものに、もう、天…

『Summer of 85』

5月2日の記事で、『おれの墓で踊れ』を映画化した『Summer of 85』のことをご紹介しましたが、なんと、あのあと、この映画の劇場用パンフレットに原作との対比を書いてくれないか、という依頼がありました。 もちろん、書きますとも! ということで、『お…

"The Barnabus Project" カナダ総督賞受賞!

コロナの影響もあっておくれていた、2020年度のカナダ総督賞の発表がありました。絵本部門の受賞作は、こちら。ファン兄弟(今回は兄弟三人の合作です)の "The Barnabus Project" です! パチパチパチパチ!! ただいま、鋭意翻訳中。今しばらくお待ちを! …

翻訳大賞、訳者インタビュー

昨日、TBSラジオのアフター6ジャンクションで、第7回翻訳大賞受賞者、細井直子さん(『失われたいくつかの物の目録』)と中原尚哉さん(『マーダーボット・ダイアリー』)のインタビューが放送されました。聞き手は柴田元幸さん。必聴です。例によってお二…

第七回日本翻訳大賞 受賞作決定!

5月18日に、第七回日本翻訳大賞の受賞作が決定、発表されました! 『失われたいくつかの物の目録』(ユーディット・シャランスキー作、細井直子訳、河出書房新社)と、『マーダーボット・ダイアリー 上・下』(マーサ・ウェルズ作、中原尚哉訳、東京創元…

文芸翻訳ブッククラブ

昨日は、文芸翻訳ブッククラブで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』を課題図書として、zoomでの読書会があり、訳者としてお招きいただきました。とても楽しい時間を過ごすことができ、主催者の北村みちよさん、山川早霧さんはじめ、参加者のみなさん、ありがとう…

入管難民法の改悪、五輪開催(ほか、いろいろ)に反対します。

コロナでいろいろ大変な時に、自公政権のやろうとしていることは、民主的・大局的判断にことごとく反していて、あきれるばかりだが、あきれてばかりではいけないので少しは意見表明をしておかなければと思います。 (1)まず、入国管理法の難民に関する扱い…

『おれの墓で踊れ』映画化!

イギリスのYA作家で児童文学の研究者でもあるエイダン・チェンバーズさんの作品、『おれの墓で踊れ』が、フランスの映画監督、フランソワ・オゾンによって映画化されました。それが『Summer of 85』のタイトルで、8月20日、日本でも公開されます。 summer85.…

『兄の名は、ジェシカ』読書感想文課題図書に選定されました。

『兄の名は、ジェシカ』(ジョン・ボイン作、拙訳、あすなろ書房)が、第67回読書感想文の高校の部の課題図書に選定されました。去年の『キャパとゲルダ』に続いて、今年もたくさんの高校生に読んでもらう機会ができてとてもうれしい。

『春のウサギ』本日、4月21日発売!

何度かご紹介してきた新しい訳書『春のウサギ』(ケヴィン・ヘンクス作、大澤聡子共訳、小学館)、本日、4月21日発売です。今回は Kindle 版もありますので、よろしければそちらもどうぞ。

芳野さんのリトグラフ

『春のウサギ』の装画を描いてくださった芳野さんのリトグラフがとどきました! タイトルは「à table!」(ご飯ですよ!)

今年のレッズは……

リカルド・ロドリゲス監督(我が家ではリカちゃんと呼んでいる)を徳島から迎えての序盤、少しずつ戦術が浸透してきて、勝ち点を拾えるようになり、鹿島、清水、徳島と三連勝。磐石の勝ち方ではないけれど、毎回見るのが楽しい試合が続いています。移籍組(…

翻訳勉強会、リモートもいいぞ。

コロナの流行に伴い、主宰している勉強会二つは、どちらも昨年からリモートになりました。そうすると、ただでさえ発言がしづらくなる上に、会が始まる前の、三々五々、集まってきたメンバーで交わしていた雑談や、終わったあとのお茶や飲み会がしづらくなり…

山の上にはまだ桜

うちから1時間の白石峠まで、車検も終わって購入9年目に入るW400を走らせました。平地の桜は散りましたが、比企の山々は新緑と桜のパッチワークがみごとです。 ときがわから白石峠へ登る途中で。ほんとうは、あたりの山の斜面を撮りたかったのですが、道狭…

読書感想画

第32回読書感想画中央コンクールの受賞作を使ったカレンダーが送られてきました。課題図書だった拙訳『月でたんじょうパーティーをひらいたら』を読んで描いてくれたのは、横浜の小学6年生、佐々木菜結さん。 受賞作だけあって、すばらしい。小学校6年生で…

芳野さんの版画展@ウレシカ

今日は塾の仕事帰りに、西荻窪のウレシカへ芳野さんの版画展「窓辺で夢を見る」を観にいってきました。芳野さんもいらっしゃって、『春のウサギ』の装画の話やリトグラフのこと、装幀のことなど、いろいろおしゃべりしてきました。 芳野さん、楽しい時間をあ…

『星の使者』11刷!

ピーター・シスが繊細な絵でガリレオ・ガリレイの生涯を描いた絵本、『星の使者』の11刷見本が来ました。もう20年以上売れ続けていて、とてもうれしい。 翻訳する時は、一生懸命文字を追っていたのですが、今見ても、絵のあちこちにいろんな発見があっておも…

『春のウサギ』、こんなカバーです!

先日紹介した新刊『春のウサギ』のカバーです。いかにも春らしい色使い。ケヴィン・ヘンクスの細やかな描写によく似合っています。見本が来るのが待ち遠しい。 すてきな絵を描いてくださったのはイラストレーターの芳野さん。これはカバーですが、本体表紙も…

「スポーツと子どもの本」国際子ども図書館展示

上野の国際子ども図書館で「スポーツと子どもの本」という展示が行われています。6月13日まで。入場無料。 スポーツと子どもの本|開催中の展示会、これからの展示会|展示会情報|展示会・イベント|国立国会図書館国際子ども図書館 詳しいことは上記のリン…

メイキングがおもしろい。

月曜日にNHK総合の「プロフェッショナル仕事の流儀」で、庵野秀明さんの回を見ました。いや、おもしろかったです。じつはエヴァンゲリオンは全然知りません。なんなら、マジンガーZとも区別できないくらい(と言ったら、両方のファンからたたかれそうですが……

『春のウサギ』(新刊予告)

4月発売予定の新しい訳書です。 『春のウサギ』(ケヴィン・ヘンクス作、大澤聡子共訳、小学館) 中身の紹介はこちら、小学館のサイトをどうぞ。 www.shogakukan.co.jp

JBBY選「おすすめ! 世界の子どもの本 2020」

JBBY(日本国際児童図書評議会)のブックリスト「おすすめ! 世界の子どもの本 2020」が送られてきました。日本で出版された翻訳児童書のなかから、日本の子どもたちに読んでもらいたい作品を選んだものです。

原稿をプリントアウトするかどうか問題(続)

昨日の記事に、Twitter、Facebookにお返事を下さった翻訳家のみなさんのお答えを、直接このブログを読んでくださっている方のために参考までに下記します。

原稿、提出前にプリントアウトしてますか?

プリンタの赤のインクが出なくなり、カートリッジを換えてもだめで、販売店の3年保証期間もすぎていて、修理代で新しいのが買えそうだったので、購入。2万円弱です。前のマシンが5年くらいたっていたのですが、同レベルの新しい機種にしたら、やっぱり進…

今朝の一時間ツーリング

寒いといっても、ジーンズの下に一枚はけば、一時間はもちます。 今日は快晴。富士、浅間、上越の山々もくっきり。 あ、また左側からの写真だった。師匠のSさんに叱られる。 さあ、ゲラが待っている。 (M.H.)

川越翻訳勉強会、欠員募集【募集いったん停止します】

【2月15日に欠員募集のご案内をしましたが、すでに3名の方からお問い合わせがあり、これからお問い合わせした方は、とりあえずキャンセル待ちとなりますので、ご了承下さい。】 川越でひらいている(といっても、今はzoomなのですが)翻訳勉強会の欠員を…

これ、知ってましたか?

Googleで、askew という「斜めに、傾いて」といった意味をもつ単語を検索すると、画面がこうなります。びっくり! たぶん、スマホでもなります。 うちのパソコンがおかしくなったのかと思った。 今調べたら、「斜め」でも斜めになります。ほかにもあるらしい…

森喜朗オリパラ組織員会会長発言から考えたこと

【森氏は、東京オリパラ組織委員会の会長でした。JOCの会長は山下さんです。訂正します。】 森会長の釈明会見(?)はひどかった。一連の自民党議員の不祥事と根は同じで、要するにあの人たちは人事権や補助金獲得や誘致の口ききを通じた旧来の支配構造から…