翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳の周辺

JBBY贈賞式

昨日は神楽坂の日本出版クラブで、JBBY(日本国際児童図書評議会)賞の贈賞式があり、出席してきました。拙訳『ハーレムの闘う本屋』を、IBBYの2016年度翻訳部門のオナーリストに推薦していただき、また、JBBY賞もいただいて、ほんとうにありがとうございま…

イラク戦に想う。

昨日、イランのテヘランであった、サッカーW杯アジア最終予選で、日本はイラクに1−1で引き分け、とりあえずグループ首位に立った。中継の中で、アナウンサーが「イラクはバスラで親善試合を行ない……」と言った。思わず、おっ、と体が反応した。そうか、バ…

南米上陸!

ということで、次の作品の舞台を地図で確認。 それにしても、チリは細長い。

物語詩

詩の翻訳は、むずかしいけれどきらいではありません。いや、じつはけっこう好きです。訳し始めた本の冒頭に、作者の詩が引用されていました。訳しはじめると、これが夢中になります。言葉を選ぶ、行を調節する、リズムを整える……。 ただ、詩の知識はほとんど…

まずは原作者の名前を……

今年は仕事が重なって、うれしい悲鳴です。で、とにかく、届いたゲラをにらみながらも、次の本もとりかからないと、と思い、まずはタイトルを訳し(とりあえずね)、原作者の名前の発音を確かめました(これはしっかり)。 以前も紹介したことがありますが、…

ふしぎな瞬間

おおよそ訳し終えた物語を推敲のために読み直していると、とてもふしぎな瞬間にめぐりあうことがあります。 原書を読んで、十分理解したつもりで日本語に訳してきたはずなのに、それも、何度も読み直し、修正してきたはずなのに、翻訳作業も仕上げの段階にな…

心躍る時

最近、翻訳に関連して、心踊る瞬間がいくつかありました。 (緑がきれいなエノキ。) その1。ラスト3ページになったところで、作者のテクニックに「うわーっ」と思ったこと。 くわしく書けませんが、ゾクゾクしました。ここを自分の日本語でうまく料理し…

あと25年。

おととい、塾での授業中のこと。なにかの拍子に、「おれも、今年60歳だからなあ、自分でも信じられないよ」と生徒たちにむかって言ってしまいました。どこかで「先生、そんな年には見えませんよ」というひとことを期待していた気もしますが、すかさずAく…

急に重くなった……

なにが重くなったかというと、一語一語が……。 ページ数にして残り10パーセントを切ったとたん、翻訳速度が急低下。物語が明らかにエンディングにむかって舵を切り、言葉がここまでの90パーセントを背負った言葉になりはじめたからなのだと思います。 こんな…

『二つの旅の終わりに』

Twitterをチェックしていたら、訳書の『二つの旅の終わりに』を面だしで並べてくださっている書店の写真がありました。ありがとうございます。そういえば、三辺律子さんが、4月17日の高知新聞で、この本を紹介してくださり、その記事を送っていただいていま…

第三回日本翻訳大賞授賞式

今年も最高に楽しくて、濃密で、翻訳愛に満ちた二時間でした。 最終候補に『ペーパーボーイ』が残ったこともあり、何を言われるかドキドキでしたが、そのうちそれも忘れ、藤井さん、松本さんの朗読、柴田さんとお二人の対談に引き込まれました。

空色ブックガイド

今日、4月22日(土)の読売新聞夕刊、KODOMOサタデーの児童書の紙面に、「空色ブックガイド」と称して、YA本の紹介記事を書かせていただきました。 月イチのコーナーですが、なかがわちひろさんと交代なので、それぞれが隔月になりますね。毎回テーマを決め…

洋書の森、10周年

洋書の森の活動が10周年を迎え、昨日、神楽坂にある日本出版クラブで記念公園と祝賀会がありました。

読者からの手紙

8歳の女の子、Hさんから手紙をもらいました。写真の本『30秒でわかる地球』『同、宇宙』の感想と、自分の好きなものや将来の夢が書いてありました。手書きの名刺も入っていました。 メールやラインもいいけれど、やっぱり手書きの手紙はうれしい。 Hさん…

第三回日本翻訳大賞、発表

昨日発表があり、受賞作は以下の2作品となりました。拙訳『ペーパーボーイ』は大賞には選ばれませんでしたが、大健闘でした。推薦・応援してくださったみなさん、ありがとうございます。 第三回日本翻訳大賞受賞作 決定 besttranslationaward.wordpress.com

『BOOKMARK』07号

翻訳小説の紹介ブックレット、『BOOKMARK』の7号が来ました。今号は「眠れない夜へ、ようこそ」と題して、ホラー・ミステリー特集です。 今回も、オザワミカさんの表紙はカッコイイ。

図書館で翻訳者POP

北九州市の八幡図書館から、翻訳者POP付きの書籍展示の様子が届きました。 5月21日に越前敏弥さんの講演とワークショップが行われるのに関連して、翻訳本に訳者のPOPと、司書さんのPOPをつけて展示してあります。うれしいですねえ。5月末まで展示するそうで…

『すべての見えない光』

翻訳大賞の最終選考に残っているほかの5作品を読んでいないので、1作でも読もうと思い、『すべての見えない光』(アンソニー・ドーア作、藤井光訳、新潮クレスト・ブックス)を買ってきました。春休み中は講習で通勤するので、電車の中で読めるかな。 それ…

『ペーパーボーイ』日本翻訳大賞、最終選考へ。

第三回日本翻訳大賞最終選考候補作品besttranslationaward.wordpress.com とりあえず、びっくりです。 二次審査に残っただけでびっくりだったのに、最終選考に残るとは! 3月31日のイベント「翻訳ナイト、中間発表会」に行きたいのですが、この日は授業があ…

読書会『ゆかいなホーマーくん』

月曜日の古典児童書を読む会の課題本は、『ゆかいなホーマーくん』(ロバート・マックロスキー作、石井桃子訳、岩波書店)でした。

POP描きに逃避……

昨日は翻訳のあいまに、頼まれた訳書のPOPを描き始めたら、なんだか興が乗って、一気に描いてしまった……。

翻訳者別の棚を作る!

藤沢市の湘南大庭市民図書館で、今、翻訳者別の棚を作って本を貸し出してくださっています。とりあげられている訳者は、金原瑞人さん、村上春樹さん、さくまゆみこさん、三辺律子さん、千葉茂樹さん、灰島かりさん、大嶌双恵さん、そして、わたしの8人です。…

真夜中に鳥が死ぬ……

訳稿を見直していたら、ロシアの厳しい寒さの描写で、「真夜中に鳥が死ぬ。」という一文があった。ふむふむ、零下30度にもなれば、鳥も大変だろうなあ、と思いながら、原文を見ると……。 Birds die in midflight. ん?

『ゴーストドラム』復刊

絶版になっていたスーザン・プライスの『ゴーストドラム』、金原先生が自ら訳文に手を入れて、サウザンブックスから近々出版されます。そして、第2部、第3部もクラウドファンディングで出る予定。 (これは福武書店から出ていた旧版の表紙です。)

読書会『ペーパーボーイ』

昨日、やまねこ翻訳クラブの皆さんからのお誘いで、拙訳『ペーパーボーイ』を課題本にした読書会に出席してきました。

世界の子どもの本展

イベントのご案内です。JBBY(日本国際児童図書評議会)が主催する「世界の子どもの本展」が、2017年3月4日(土)、5日(日)、大崎のゲートシティ大崎で開かれます。 3月4日(土)、10:30〜12:30の予定で、トークイベント「世界の子どもの本」があります…

『ペーパーボーイ』、日本翻訳大賞二次選考へ

昨日の記事でも書きましたが、ヴィンス・ヴォーター作、岩波書店刊、拙訳『ペーパーボーイ』が、第三回日本翻訳大賞の二次選考対象作品に選ばれました。 電車の中でツイッターをチェックしていて、「おっ、二次選考作品発表だ。ふむふむ、今年もまた英語圏以…

横浜から藤沢へ

昨日の朝は、少し肌寒いものの、快晴で気持ちのよい冬晴れでした。横浜、港の見える丘公園へ。なんか、スカッとする風景でした。 その後、山手をぶらぶらと歩いていきます。

『ペーパーボーイ』映画化か!?

というのは冗談で(別の『ペーパーボーイ』という同名タイトルの映画はすでにありますが……)、ワシントン州タコマの小学5年生が、この小説をもとにして演じているビデオが YouTube で見られます。 これはそのショートムービーの一コマで、タコマの市街と思…

読書感想文表彰式

拙訳『ハーレムの闘う本屋』が高校の部の課題図書になっていたので、昨日、大手町の経団連会館でひらかれた表彰式に出席してきました。 今回は全国で4百万を超える応募があったそうで、すごい規模です。対象となる小中高生の三分の一が書いた計算になるそう…