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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

「率直と希望 ── いま、YA文学」

「率直と希望」というフレーズが目を引きます。 自立のためにホームレスの販売者の手で売られている『ビッグイシュー』、10月1日号で、「率直と希望 ── いま、YA文学」という特集記事が掲載されています。これが、なかなかの充実ぶり。 しばらく買っていな…

装幀家 ── 言葉を視覚化する仕事

先週、装幀家の鳥井和昌さんとお会いして、おしゃべりしてきました。フェイスブックがきっかけで、わたしの訳書の装幀を、実質的な第一作目『ミッドナイトブルー』から始まって、何冊か担当してくださっていたことが判明。ぜひ、一度お話をうかがいたくて、…

『BOOKMARK』05号

『BOOKMARK』05号が送られてきました! 金原先生、三辺さん、オザワさん、いつもありがとうございます! 今号の特集は「過去の物語が未来を語る」。拙訳『弟の戦争』もとりあげてもらいました。お隣のページには『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(スベト…

ジョン・マクレイ、『フランドルの野辺に』

きょうも詩の紹介を。 『銃声のやんだ朝に』は、第一次世界大戦中にあった、イギリス・ドイツの最前線でのクリスマス休戦とサッカー試合をクライマックスに描くYA作品です。 銃声のやんだ朝に 作者: ジェイムズリオーダン,James Riordan,原田勝 出版社/メ…

ベン・ジョンソン "It is not growing like a tree"

先日の『ハーレムの闘う本屋』の朗読会で、作中に引用されていたラングストン・ヒューズや、ポール・ダンバーの詩を読みました。どれもとてもいい詩で、胸に刺さります。学生の時に授業で習ったシェイクスピアやワーズワースの詩はおもしろくなかったのに、…

翻訳書の読者を増やすために

『ダ・ヴィンチ・コード』などの翻訳を手がけていらっしゃる越前敏弥さんから問い合わせがあり、越前さんのコラム「出版翻訳あれこれ、これから」で、当ブログの出版翻訳の印税や契約についての記事を紹介していただきました。ありがとうございます。 dotpla…

読書会『ジム・ボタンの機関車大旅行』

さて、一昨日の記事で読書会の話を書こうと思ったら、結局、子どもの本を大人が書いたり、訳したり、選んだりすることの難しさ、という話になってしまいました。今日は、もう少しこの本のことを。 これはドイツ語版の表紙です。メンバーのKさんが川越市立図…

読書会 ── 子どもの本を訳す時には

月曜日は、二ヶ月に一度の古典児童書を読む会でした。課題本はミヒャエル・エンデが1960年代に書いた『ジム・ボタンの機関車大旅行』。日本で翻訳紹介されたのは1980年代になってからなので、子どもの頃に読んだ人はいませんでした。昨日の乗り物の擬人化の…

『弟の戦争』舞台化

ロバート・ウェストール作、拙訳『弟の戦争』が、今年の12月に劇団俳小によって舞台化されます。昨日、脚本が届きました。 じつは、この作品の舞台化は4度目です。

世界の子どもの本の翻訳家たち

先日ニュージーランドでひらかれた、2年に1度のIBBY(国際児童図書評議会)の総会で受賞式があった、世界57か国から推薦された図書、オナーリストの一覧が YouTube で公開されましたので、リンクを張っておきます。 www.youtube.com 文学作品、イラストレ…

積ん読

我が部屋の積ん読本は、おそらく100冊や200冊じゃきかないと思われるのですが、直近の積ん読本。

翻訳の秋

塾の夏期講習が終わると、また、本格的に翻訳の仕事にかかれる季節がやってきます。暑さも少しやわらいで(というか、今日は台風による雨が降っていますが……)、パソコンにむかっているのが、それほど苦ではなくなります。 今、翻訳中の小説、5分の1くらい…

箱入り『ハーレムの闘う本屋』

近所の書店の課題図書コーナーにて。 なぜか、わが訳書、『ハーレムの闘う本屋』はアクリル製の箱の中に収められ、まるで博物館の標本のよう……。

出版翻訳の契約

先月、38冊めの訳書が出ましたが、これまでに、つごう10社の出版社さんとお付き合いしてきたことになります。 『翻訳という仕事』小鷹信光著、ジャパン・タイムズ、表紙より。これは我が家にある1991年の初版本。何度も読みました。とくに印税に対する考え方…

IBBY世界大会 @ オークランド

この8月18日から21日まで、IBBY(国際児童図書評議会)の2年に一度の総会が、ニュージーランドのオークランドでひらかれています。

世界のバリアフリー絵本展

帰省中ではありますが、あらかじめ書いておいた記事をアップします。 JBBY(日本国際児童図書評議会)では、IBBY(国際児童図書評議会)の障害児図書資料センターがセレクトした、障害のある子どもたちに関連する、世界各国で出版された本のコレクション(原…

男女の問題?

地球と宇宙をテーマにした図解ものの翻訳が一段落して、少しずつ次の仕事を進めていますが、ちょっとリズムに乗るのに手こずっています。 時おり、文と文の繋がりに、わずかですが飛躍があるように感じます。字面だけ日本語にすると、なんだか収まりが悪い。…

早朝のアラビア語

先週の金曜日。早朝、窓から入る風に吹かれて目がさめてしまいました。眠れなくなって、NHKラジオ第1をつけると、突然、アラビア語が流れてきてびっくり。 『アラブ、祈りとしての文学』(岡真理著、みすず書房) なんだなんだ、夢の続きか、と寝ぼけた頭で…

作者の思いを言葉にのせて

JBBY(日本国際児童図書評議会)の会報誌、『Book & Bread』の127号(2016年6月)に、「作者の思いを言葉にのせて」という記事を書かせてもらいました。

整理できない人

仕事部屋の中が、だんだん、ぐちゃぐちゃになってきています。 何気なく、サイドキャビネットの上に積んである本を横から見たら、こうなってました。

いまいち、のわけ

原書のリーディング。レジュメには、あらすじをまとめたあとに所感を書きます。作品の出来がいい時、悪い時はそう書けばいいのですが、悪くはないのに、なぜか感動しない時は困ります。 いまいち、の時ですね。 (ナツツバキ(夏椿))

やった!

とっても翻訳したかった本の企画が通って、訳させてもらえることになりました。ものすごくうれしい! これが主人公、1歳のころの写真。ははは、これでわかったらすごいね。

論理的に読む

「論理的に」と「読む」をつなげていいのかどうかわかりませんが、校了間近の子どもむけ図解本の翻訳を通じて考えたことを少し。 地球と宇宙についての本なので、いわゆる理系の知識が出てきます。といっても、子どもむけなので、中学校の教科書くらいのレベ…

図書館の古代蓮

調べ物で図書館へ。東松山市の図書館の裏に、行田市から譲り受けた古代蓮を植えた池があります。冬にはただの池にしか見えないのですが、ちょうど開花していました。

未来の日英翻訳家と。

昨日は、わたしの訳書『エアボーン』を題材に卒業論文を書き、今は岡山大学に短期留学中のクリス・クレイゴくんと会ってきました。

へえ、もう30歳なのか。

先々週でしたか、塾での授業後、昔教えた生徒たちが塾を訪ねてくれました。今年30歳を迎える立派な社会人男性3人です。

ヘンルーダの香り

翻訳勉強会の会場は、川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」です。( Ehon Cafe - English Bluebell - ) お店の前はいつも季節の花や緑でいっぱいなのですが、この日は、ヘンルーダ(ルー)というハーブを見せてもらいました。ハーブにはいろいろな…

読書会『ムギと王さま』 ファージョンワールドの不思議

月曜日の古典児童書を読む会の課題本は、エリナー・ファージョンの『ムギと王さま』でした。原題は "The King and the Corn"。そう、イギリスでは「麦」は「コーン」なんですよお。まちがえないようにしましょうねえ(と前科者は言う……)。

「はじめての海外文学」フェア

twitter.com 先日、丸善の書店員さんが主催する「はじめての海外文学フェア」の第2回が、今年の11月に全国の書店で展開されることを知りました。

重版出来! 『星の使者 ─ガリレオ・ガリレイ─ 』

テレビドラマで存分に楽しんだ『重版出来!』 先週の金曜日、原作のコミック第1巻を買って帰ったら、訳書の重版のお知らせが届いていました。やたっ!

BOOKMARK 04号

海外文学の紹介フリーブックレット、『BOOKMARK』第4号、入手しました。後楽園近くの書店、「あゆみBOOKS小石川店」では、レジ横で最後の1冊でした。それとも、まだ在庫あったんでしょうか。 今回のテーマは「えっ、英語圏の本が1冊もない!?」 原作の言…

卒論が来た!(3)

クリス・クレイゴさんが、ご自分の Facebook に、わたしの「卒論が来た!(2)」の記事の英訳を載せてくれました。クリスさん、ありがとう。「自分の文章が日本語に訳されているものを読むのは奇妙な感覚だ」と言ってますが、わたしも、自分の翻訳について…

フィッシュ・アンド・チップス

フィッシュ・アンド・チップス、といえば、言わずと知れた、イギリスの国民的ファーストフードです。埼玉スタジアムのフィッシュ・アンド・チップス、この前はじめて食べたのですが、これがうまい! ギネスも一緒に売ってるし。まあ、スタジアムの中なんで、…

予定を立てた。

次の仕事の予定を立てようと、まず訳す原書の総ページ数を調べました。320ページ。なんだかんだで、ひと月50ページがいつものペースです。遅いって言わないでください。塾の仕事もあるし、重なってる仕事もあるし。丁寧なんですよ。と、言いたいところですが…

ダメだし

リーディングを頼まれ、原書を読み、あれこれ理屈をこねて、「今ひとつなんで、推薦できません」と、まあ、いわゆるダメだしをすることが年に何回かあるわけですが、いつも、「だいじょうぶか? 俺の判断で……」と思います。

重版出来!

えー、自分の訳書の増刷の話ではありません。今、TBSでやってる漫画編集者を主人公にしたドラマの話。このドラマ、ほんとにおもしろいんですよ。来週で終わってしまうのが残念。 原作は松田奈緒子さんの漫画です。

NASAのサイトがおもしろい!

さて、翻訳中の図解シリーズ2巻目ですが、どうにか最後までたどりつきました。これから、また最初から読み直します。 調べ物が多いのですが、テーマが宇宙ということで、何度かNASA(アメリカ航空宇宙局)のサイトをのぞきました。これがすばらしい。 一押…

熊本の子どもの本の店「竹とんぼ」応援Tシャツ

とどきました。 今回の地震で営業に苦労されている、創業35年の子どもの本の店「竹とんぼ」応援Tシャツです。この本屋さんの二男がこみやゆう(小宮由)さんで、子どもの本の翻訳をしている方です。絵本の翻訳が多いですね。(ちょうど、6月19日に、教文館ナ…

upset, expect, anxious

塾のテストの採点をしていたら、模範解答が disappointed のところに、upset と書いてある答案がありました。バツをつけようと思って、だれの答案か確認したら、小さいころからネイティヴの先生に英語を習っていたというEさんのもの。彼女の発想は、日本の…

やまねこの皆さんと。

以前、このブログで『わたしの心のなか』(シャロン・M・ドレイパー作、すずき出版)について書いたおかげで、訳者の横山和江さんと繋がりができていました。山形在住の横山さんが上京されるのをきっかけに、昨日、横山さんが所属していらっしゃる、子どもの…

卒論が来た! (その2)

4月30日の記事でとりあげた、拙訳『エアボーン』の翻訳をテーマにしたクリス・クレイゴさんの卒論ですが、前回、序論冒頭を少し訳しましたが、その続きもなかなか面白いので、ちょっと訳してみました。

チームワーク

昨日、家に届いたアメリカの児童書・YA文学の紹介雑誌、『ホーンブックマガジン』に、拙訳『ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯』の作者ヴォーンダ・ミショー・ネルソンさんが、挿絵とデザインを担当したR・グレゴリー・クリスティさんとの共同作…

ウェストールとチェンバーズ

友人を介して、以前から、ウェストールの研究をしている大学院生の方とやりとりがあります。昨日、そのSさんとお会いして、ウェストールの作品の舞台を訪ねた、イングランド研究旅行のおみやげ話を聞かせてもらいました。

読書会『宝島』── 訳者でこんなにちがう!

昨日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」( Ehon Cafe - English Bluebell - )さんで、2ヶ月に一度の古典児童書を読む会がありました。 『宝島』といえばラム酒でしょ。ということで、店主のKさん、この日はラム酒ベースのココナッツリキュー…

装幀という仕事

このブログを Facebook に上げ始めたのは去年の暮れですが、半年のあいだに、いろいろな人が Facebook を通じてコンタクトをとってくださり、よかったと思っています。 先日は、装幀家の鳥井和昌さんからメッセージが届きました。鳥井さんには、なんと、わた…

クールな海王星

海王星がクールです。 宇宙がテーマの図解本の翻訳中ですが、ちょうど太陽系の惑星のあたりをやってます。冥王星が惑星じゃなくなっちゃったことは知ってましたが、自分が子どものころには知らなかった、というか、明らかではなかったことがたくさん発見され…

Best Mom

母の日、都内で一人暮らしをしている息子が久しぶりに帰ってきました。家内はむちゃくちゃうれしそう。 花とケーキを買ってくるあたり、さすが社会人4年目の気くばりです。 で、"Best Mom" というカードを見て、翻訳中の "Paperboy"(by Vince Vawter) に…

卒論が来た!

以前、このブログでとりあげたアメリカ人大学生のCさん。無事、拙訳『エアボーン』(ケネス・オッペル作、小学館)を題材に、英日翻訳をテーマにした卒論を書きあげ、先日、その卒論を送ってきてくれました。いやあ、中をパラパラ見て、びっくり! ご本人の…

旧日比谷図書館と自己満足

先日の第二回日本翻訳大賞の授賞式は、日比谷公園内にある日比谷図書文化館のホールで行われました。昔の日比谷図書館です。 ここには以前、児童書に関するレファレンスがそろっていて、インターネットがまだ自由に使えないころ、何度か調べ物に来たことがあ…

ゲラそれぞれ

ゲラに赤を入れてます。 ゲラの扱いは、出版社さんによって、というか、印刷所さんによってなのか、いろいろです。今回はこんな風に、ホチキスで留めるところに黄色い当て紙をして、ハンコが押してあります。しかも、同じゲラがもう一組、控え用としてありま…