翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳の周辺

劇団俳小による舞台『弟の戦争』

土曜日、観てきました! いやあ、緊迫感あふれる1時間45分。カーテンコールのころには、もうぐったりと椅子に沈み込んでいました。

『エベレスト・ファイル』のこと。

翻訳家で児童文学研究者でもあるさくまゆみこさんが、ご自身のブログに、拙訳『エベレスト・ファイル シェルパたちの山』を課題にした読書会の記録を掲載してくださいました。それを読んでのわたしなりの意見をさくまさんにメールで送ったところ、同じ記事内…

舞台「弟の戦争」、今日から!

今日から、池袋のシアターグリーンで、劇団俳小による舞台「弟の戦争」の公演が始まります。 12月7日(水)から12月11日(日)まで。今日は夜の部(19:00〜)、木・金・土は昼の部(14:00〜)と夜の部(19:00〜)、11日(日)は昼の部(14:00〜)のみ。 ( …

丹地陽子さん個展

水曜日、西荻窪のギャラリー・書店「ウレシカ」さんで開催中の、丹地陽子さんの個展に行ってきました。『ペーパーボーイ』の装画を担当してくださった丹地さんの、「読書の愉しみ」をテーマにした個展です。

『ウィズダム英和辞典 第3版』(三省堂)

"the land" 昨日はこの単語に苦しみました。何度辞書の語義を読み返したことか。 ちょっとかっこつけたセリフの中なので、物理的な土地を指しているわけではないことはわかるのですが、前後の単語とのつながりをうまく収めようとして、訳語を決めるのに四苦…

ポルターガイスト

Mac のかな漢字変換ソフト、「ことえり」は、むちゃくちゃ変換効率が悪く、学習能力に乏しいのですが、なんだかそこが可愛くて、ずっと使っています。「ことえり」は「言選り」、つまり、言葉選びという意味なんだそうです。いい響きです。 でも、こいつの出…

『オ・ヤサシ巨人BFG』

昨日は古典児童文学を読む読書会でした。課題本はロアルド・ダール作、中村妙子訳、クエンティン・ブレイク絵、『オ・ヤサシ巨人BFG』です。ちょうど映画が公開されたこともあっての課題本でした。

マット・ディキンソンさんと。

拙訳『エベレスト・ファイル』の原作者、マット・ディキンソン(Matt Dickinson)さんが今週来日して、東京近郊の複数のアメリカンスクールでスピーチをしました。ツイッターでそのことを知って連絡すると、お茶でも飲もう、という話になり、お会いしてきま…

千葉茂樹さんと、やまねこのみなさんと

土曜日、「はじめての海外文学」の棚をチェックしたあと、やまねこ翻訳クラブの皆さんから誘われた、翻訳者の千葉茂樹さんを交えたオフ会に参加してきました。 千葉さんの訳す作品は、なんとなく自分の趣味と重なる部分があり、ずっと気になる存在だったので…

はじめての海外文学 vol.2 (訂正あり)

三省堂書店の池袋店の棚を見てきました。 とってもうれしい風景です。(許可をいただいて撮影・アップしています。)

ぜんぶ一人でやりたい

翻訳は、まず、原文を読み、理解して、それに相当する日本語の表現を考えるわけですが、最終的に、読者の皆さんは原文を見ないのがふつうなので、日本語の世界だけで情景や人物や心情が立ち上がってくるようにしなければなりません。 (サザンカ(山茶花)。…

「日本YA作家クラブ」の「YA★バトン」

日本YA作家クラブは、2009年に、作家の石崎洋司さん、梨屋アリエさん、令丈ヒロ子さん、翻訳家の金原瑞人さんを発起人として発足した、「YAを書いている」「YAも書いている」という意識を持つ現役の作家、翻訳家の集まりで、基本的にはWEB上での活動を…

「はじめての海外文学フェア vol.2」今日から始まります!

今日、11月1日から「はじめての海外文学フェア vol.2」が、順次、全国の書店で始まります。翻訳者52名による一人一冊の推薦本が、「ビギナー編」「ちょっと背伸び編」に分けて展示販売されますよ。わたしはビギナー編に自分の翻訳した作品を推薦しました。…

妄想が止まらない。

昨日のこと、わずか三語の文に手こずり、一時間近くこねくりまわしました。 七転八倒のもとはこれです。 We are coming. 文脈はくわしく明かせませんが、主人公がこの一文を木の幹に刻みます。

翻訳したくてたまらない

岡山に留学していた大学生クリスくん。すでにアメリカに帰国していますが、先日、東野圭吾の英訳をしている翻訳家のインタビュー記事を教えたら、それを読んで「翻訳したくてたまらなくなった」というメールが帰ってきました。なるほど、そう来たか。 gendai…

イベント告知 ──「はじめての海外文学スペシャル」

以前、このブログでも紹介した、書店チェーン横断企画「はじめての海外文学」フェア第2回が、11月から全国の書店で始まります。去年に続いて2回目の今年は、52人の翻訳者がそれぞれ一冊ずつ推薦した本がフェアの棚にならぶことになるのですが、越前敏弥さん…

舞台『弟の戦争』チケット発売中

以前紹介した劇団俳小第42回本公演『弟の戦争』ですが、ただ今、チケット発売中です。 公演予定は2016年12月7日(水)〜 12月11日(日)、池袋の「シアターグリーン」で8回上演。 (原作:ロバート・ウェストール、翻訳:原田勝『弟の戦争』(徳間書店刊)…

世界の翻訳者仲間(3)── スペインから四人?

引き続き、IBBYの2016年度オナーリスト、翻訳者部門からの紹介です。 驚いたのは、スペインから四人が選ばれていること。なぜか?

世界の翻訳者仲間(その2)── アルメニアの翻訳者

一昨日紹介した続きです。 アルメニアの翻訳者、Alvard Jivanyan (以下、ジヴァニアン)さん。 対象作品は "Little Princess" 、そう『小公女』です。ジヴァニアンさんは女性の翻訳者で、モスクワの大学で学んだ後、アルメニアの首都エレバンの大学で文献学…

世界の翻訳者仲間たち

先日、IBBY(国際児童図書評議会)より、2016年のオナーリストカタログが届きました。2年に一度、加盟各国から推薦される作家、画家、翻訳家です。ありがたいことに、今回、わたしもJBBYから推薦していただいたので、このカタログが郵送されてきたというわ…

「率直と希望 ── いま、YA文学」

「率直と希望」というフレーズが目を引きます。 自立のためにホームレスの販売者の手で売られている『ビッグイシュー』、10月1日号で、「率直と希望 ── いま、YA文学」という特集記事が掲載されています。これが、なかなかの充実ぶり。 しばらく買っていな…

装幀家 ── 言葉を視覚化する仕事

先週、装幀家の鳥井和昌さんとお会いして、おしゃべりしてきました。フェイスブックがきっかけで、わたしの訳書の装幀を、実質的な第一作目『ミッドナイトブルー』から始まって、何冊か担当してくださっていたことが判明。ぜひ、一度お話をうかがいたくて、…

『BOOKMARK』05号

『BOOKMARK』05号が送られてきました! 金原先生、三辺さん、オザワさん、いつもありがとうございます! 今号の特集は「過去の物語が未来を語る」。拙訳『弟の戦争』もとりあげてもらいました。お隣のページには『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(スベト…

ジョン・マクレイ、『フランドルの野辺に』

きょうも詩の紹介を。 『銃声のやんだ朝に』は、第一次世界大戦中にあった、イギリス・ドイツの最前線でのクリスマス休戦とサッカー試合をクライマックスに描くYA作品です。 銃声のやんだ朝に 作者: ジェイムズリオーダン,James Riordan,原田勝 出版社/メ…

ベン・ジョンソン "It is not growing like a tree"

先日の『ハーレムの闘う本屋』の朗読会で、作中に引用されていたラングストン・ヒューズや、ポール・ダンバーの詩を読みました。どれもとてもいい詩で、胸に刺さります。学生の時に授業で習ったシェイクスピアやワーズワースの詩はおもしろくなかったのに、…

翻訳書の読者を増やすために

『ダ・ヴィンチ・コード』などの翻訳を手がけていらっしゃる越前敏弥さんから問い合わせがあり、越前さんのコラム「出版翻訳あれこれ、これから」で、当ブログの出版翻訳の印税や契約についての記事を紹介していただきました。ありがとうございます。 dotpla…

読書会『ジム・ボタンの機関車大旅行』

さて、一昨日の記事で読書会の話を書こうと思ったら、結局、子どもの本を大人が書いたり、訳したり、選んだりすることの難しさ、という話になってしまいました。今日は、もう少しこの本のことを。 これはドイツ語版の表紙です。メンバーのKさんが川越市立図…

読書会 ── 子どもの本を訳す時には

月曜日は、二ヶ月に一度の古典児童書を読む会でした。課題本はミヒャエル・エンデが1960年代に書いた『ジム・ボタンの機関車大旅行』。日本で翻訳紹介されたのは1980年代になってからなので、子どもの頃に読んだ人はいませんでした。昨日の乗り物の擬人化の…

『弟の戦争』舞台化

ロバート・ウェストール作、拙訳『弟の戦争』が、今年の12月に劇団俳小によって舞台化されます。昨日、脚本が届きました。 じつは、この作品の舞台化は4度目です。

世界の子どもの本の翻訳家たち

先日ニュージーランドでひらかれた、2年に1度のIBBY(国際児童図書評議会)の総会で受賞式があった、世界57か国から推薦された図書、オナーリストの一覧が YouTube で公開されましたので、リンクを張っておきます。 www.youtube.com 文学作品、イラストレ…

積ん読

我が部屋の積ん読本は、おそらく100冊や200冊じゃきかないと思われるのですが、直近の積ん読本。

翻訳の秋

塾の夏期講習が終わると、また、本格的に翻訳の仕事にかかれる季節がやってきます。暑さも少しやわらいで(というか、今日は台風による雨が降っていますが……)、パソコンにむかっているのが、それほど苦ではなくなります。 今、翻訳中の小説、5分の1くらい…

箱入り『ハーレムの闘う本屋』

近所の書店の課題図書コーナーにて。 なぜか、わが訳書、『ハーレムの闘う本屋』はアクリル製の箱の中に収められ、まるで博物館の標本のよう……。

出版翻訳の契約

先月、38冊めの訳書が出ましたが、これまでに、つごう10社の出版社さんとお付き合いしてきたことになります。 『翻訳という仕事』小鷹信光著、ジャパン・タイムズ、表紙より。これは我が家にある1991年の初版本。何度も読みました。とくに印税に対する考え方…

IBBY世界大会 @ オークランド

この8月18日から21日まで、IBBY(国際児童図書評議会)の2年に一度の総会が、ニュージーランドのオークランドでひらかれています。

世界のバリアフリー絵本展

帰省中ではありますが、あらかじめ書いておいた記事をアップします。 JBBY(日本国際児童図書評議会)では、IBBY(国際児童図書評議会)の障害児図書資料センターがセレクトした、障害のある子どもたちに関連する、世界各国で出版された本のコレクション(原…

男女の問題?

地球と宇宙をテーマにした図解ものの翻訳が一段落して、少しずつ次の仕事を進めていますが、ちょっとリズムに乗るのに手こずっています。 時おり、文と文の繋がりに、わずかですが飛躍があるように感じます。字面だけ日本語にすると、なんだか収まりが悪い。…

早朝のアラビア語

先週の金曜日。早朝、窓から入る風に吹かれて目がさめてしまいました。眠れなくなって、NHKラジオ第1をつけると、突然、アラビア語が流れてきてびっくり。 『アラブ、祈りとしての文学』(岡真理著、みすず書房) なんだなんだ、夢の続きか、と寝ぼけた頭で…

作者の思いを言葉にのせて

JBBY(日本国際児童図書評議会)の会報誌、『Book & Bread』の127号(2016年6月)に、「作者の思いを言葉にのせて」という記事を書かせてもらいました。

整理できない人

仕事部屋の中が、だんだん、ぐちゃぐちゃになってきています。 何気なく、サイドキャビネットの上に積んである本を横から見たら、こうなってました。

いまいち、のわけ

原書のリーディング。レジュメには、あらすじをまとめたあとに所感を書きます。作品の出来がいい時、悪い時はそう書けばいいのですが、悪くはないのに、なぜか感動しない時は困ります。 いまいち、の時ですね。 (ナツツバキ(夏椿))

やった!

とっても翻訳したかった本の企画が通って、訳させてもらえることになりました。ものすごくうれしい! これが主人公、1歳のころの写真。ははは、これでわかったらすごいね。

論理的に読む

「論理的に」と「読む」をつなげていいのかどうかわかりませんが、校了間近の子どもむけ図解本の翻訳を通じて考えたことを少し。 地球と宇宙についての本なので、いわゆる理系の知識が出てきます。といっても、子どもむけなので、中学校の教科書くらいのレベ…

図書館の古代蓮

調べ物で図書館へ。東松山市の図書館の裏に、行田市から譲り受けた古代蓮を植えた池があります。冬にはただの池にしか見えないのですが、ちょうど開花していました。

未来の日英翻訳家と。

昨日は、わたしの訳書『エアボーン』を題材に卒業論文を書き、今は岡山大学に短期留学中のクリス・クレイゴくんと会ってきました。

へえ、もう30歳なのか。

先々週でしたか、塾での授業後、昔教えた生徒たちが塾を訪ねてくれました。今年30歳を迎える立派な社会人男性3人です。

ヘンルーダの香り

翻訳勉強会の会場は、川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」です。( Ehon Cafe - English Bluebell - ) お店の前はいつも季節の花や緑でいっぱいなのですが、この日は、ヘンルーダ(ルー)というハーブを見せてもらいました。ハーブにはいろいろな…

読書会『ムギと王さま』 ファージョンワールドの不思議

月曜日の古典児童書を読む会の課題本は、エリナー・ファージョンの『ムギと王さま』でした。原題は "The King and the Corn"。そう、イギリスでは「麦」は「コーン」なんですよお。まちがえないようにしましょうねえ(と前科者は言う……)。

「はじめての海外文学」フェア

twitter.com 先日、丸善の書店員さんが主催する「はじめての海外文学フェア」の第2回が、今年の11月に全国の書店で展開されることを知りました。

重版出来! 『星の使者 ─ガリレオ・ガリレイ─ 』

テレビドラマで存分に楽しんだ『重版出来!』 先週の金曜日、原作のコミック第1巻を買って帰ったら、訳書の重版のお知らせが届いていました。やたっ!