翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

香港情勢を憂う。

香港の民主派の活動家、アグネス・チョウさんが逮捕されてしまいました。十代で雨傘運動のころから積極的に活動し、民主の女神ともよばれる彼女は、象徴的な役割を担ってきたので、とても心配していたのですが、やはり、という感じ。

「Casa Brutus」9月号

月刊「カーサ ブルータス」9月号は、「大人も読みたいこどもの本100」特集なのですが、なんとその081番に、拙訳『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン作、ゴブリン書房)を載せていただきました! 表紙は言わずと知れた『エルマーのぼうけ…

『ペーパーボーイ』2刷見本出来!

『ペーパーボーイ』2刷の見本がとどきました。これまでに読んでくださったみなさん、ありがとうございます。初版から4年たっての増刷です。続編の『コピーボーイ』を出せたこともあって、『ペーパーボーイ』を一緒に、あるいはあとから読んでくださってい…

文学には論理がないのか?

2020年7月31日の朝日新聞の社説。高校の国語が、22年度実施の学習要領で、「論理国語」と「文学国語」という選択科目になる、という話。 暴挙です。

「信念は社会を変えた!6人のインタビュー」シリーズ

『グレタ・トゥーンベリ──信念は社会を変えた!6人のインタビュー』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブディ編、橋本恵訳、あすなろ書房)。すでに書店にならんでいます。 6冊シリーズのうちの1冊ですが、9月にはシリーズのうちの『ネルソン・マンデ…

Catalina

昨夜、ふと思いたって、iMac のOSをCatalinaにバージョンアップし始めました。パソコンのOSを入れ替えるのは、昔、いろんな苦労を味わっているのでおっかないのですが、締め切り間際の原稿がなく、ちょっと間隔があいたので、この隙に、と。 さほどトラブル…

『土曜日はお楽しみ』

今日は久しぶりに、川越のイングリッシュブルーベルさんで「古典児童書を読む会」がありました。課題本はエリザベス・エンライト作、谷口由美子訳の『土曜日はお楽しみ』。 これはとてもおもしろく読めました。もう80年も前のアメリカで書かれた作品ですが、…

長くやっていくための10の秘訣

先日、拙訳『兄の名は、ジェシカ』や『ヒトラーと暮らした少年』の原作者、アイルランドの作家ジョン・ボインさんが、「作家として長くやっていくための10の秘訣」をツイッターに書いていました。 これ、「作家」を「翻訳者」に読みかえると面白いと思ってと…

J1リーグ再開!

初戦で中断していたリーグ戦第2節が昨日ありました。この日は無観客、名付けてリモートマッチです。わがレッズはホームに昨年優勝のマリノスを迎え、あぶない場面もありながら勝ち点1をゲット。 写真はアップ中の選手紹介を、YouTube画面からスマホ撮影。…

『兄の名は、ジェシカ』書評@ダ・ヴィンチ ニュース

古川諭香さんが、ダ・ヴィンチ ニュースに、拙訳、『兄の名は、ジェシカ』の書評を書いてくださいました。この作品の特徴を的確にとらえてくださっています。 ddnavi.com

"Child of St Kilda"

ケイト・グリーナウェイ賞の最終候補に残った8作品の中の一冊、"Child of St Kilda" 。ただ今、翻訳中です。 原作者 Beth Waters さんの初めての作品ですが、グリーナウェイのショートリストに残りました。グリーナウェイ賞はロングリストがたしか50作品く…

ケイト・グリーナウェイ賞

15日に発表された今年のケイト・グリーナウェイ賞は、ショーン・タンの "Tales from the Inner City" でした。ショーン・タンはもうずいぶん前から応援していたので、とてもうれしい。来日講演も聴きに行きましたが、柴田さんとのトークが面白かったのをおぼ…

買ってしまった……。

『マルコムX 伝説を超えた生涯』、BOOKMARK16で紹介されていた本ですが、買ってしまった……。上下各巻300ページ以上、それぞれの注と参考文献が50ページずつくらいあります。赤黒のカバーとマルコムの写真がすごい存在感。財布を痛めた分をとりかえすという…

『キャパとゲルダ』読書感想文の課題図書に。

『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』が、読書感想文全国コンクールの課題図書になりました。高校の部のノンフィクションです。 この本は、高校生でも、かなり歯ごたえがあると思いますが、キャパとゲルダ、二人の想いや行動を知って、若い人がいろい…

フェローアカデミー通信講座のお知らせ

昨年に続いて、今年もフェローアカデミーでヤングアダルトの講座を担当します。募集が今日から1か月で、スタートは8月から、6回の講座です。 www.fellow-academy.com

英文法コラムを書きます。

フェロー アカデミーの会員サイト、アメリアに、今日から英文法のコラムを書くことになりました。会員の方はアクセスしてみてください。 www.amelia.ne.jp 英文法が大嫌いだった(今も好きではない)原田の経験から、自分なりに、こんなふうに調べるとわかる…

ヤマボウシ

いつもの散歩コースで、ヤマボウシが咲いていました。上品な花です。ネットで調べると、なんとなくちがう気がして、あちこち見てたら、常緑のホンコンヤマボウシかもしれません。いや、でも、冬はこの木は葉がなかったような気がするのですが……。 去年の今頃…

「BOOKMARK」16号、ウェブで先行公開!

翻訳書を、テーマを決めて紹介しているパンフレット「BOOKMARK」16号が、ウェブで先行公開されました! 紙版は、今回にかぎり、あとから配布となるそうです。 テーマは、人物を描いたノンフィクション。 こちらから全部読めます! https://www.kanehara.jp/b…

『民主主義は誰のもの?』

注文していたこの本が届いたので、用事ついでに、川越までとりにいってきました。 『民主主義は誰のもの?』(文・プランデルグループ、絵・マルタ・ピナ、訳・宇野和美、あかね書房) 先日、紹介した『独裁政治とは?』とは、画家が(というか、こちらはコ…

『マーティン・ルーサー・キング──非暴力の闘士』

まずは、検察庁法の改悪に反対することを表明しておきます。 この件は前から気にしていますが、黒川検事の任期延長のゴリ押しからの流れはめちゃくちゃです。少しでも論理的にものが考えられる人なら、おかしいことはすぐわかる。というか、これまでのやりと…

カーネーションが来た。

『兄の名は、ジェシカ』のすてきな装画を描いてくださったのは、一乗ひかるさん。その一乗さん制作のチェキを頼んでいたのですが、さっき来ました! 5月だし、カーネーションだ、と思って。 サイン入りです。一乗さん、ありがとうございました。 封筒とラベ…

Zoom その後

うちの近所に、おいしいパン屋さんがあるのですが、そこも「Zoom」というお名前でした。ここのパン、ほんとおいしいんです。種類も豊富だし。我が家の朝は、いつもここのパンだし、週に一度は昼にここのパンを楽しんでいます。お近くの方はぜひ。 それはさて…

『独裁政治とは?』

『独裁政治とは?』(文・プランテルグループ、絵・ミケル・カサル、訳・宇野和美、あかね書房、2019)を読みました。 スペインでフランコ独裁政権が倒されたあと、1977年に出た本のテキストに、新しくイラストをつけた絵本で、2016年ボローニャ・ラガッツィ…

『コピーボーイ』4月25日(土)朝日新聞書評

今朝の朝日新聞、「子どもの本棚」に、さくまゆみこさんが『コピーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、拙訳、岩波書店)の紹介を書いてくださいました。「若い読者にも、困難を乗り越えて未来を信じる力を与えてくれそうだ。」とあります。さくまさん、あり…

Zoom!

Zoom は、マツダの宣伝で Zoom Zoom と使われているように、「ブーン、ヒューン」みたいな意味もあれば、ズームレンズのズームの意味もあるのだけれど、今や、インターネットの会議ツールの方が有名かもしれない。 4月に入り、コロナの影響で、塾の授業が Z…

「BIG ISSUE」届きました。

ホームレスの人たちの自立を助けるための雑誌『The Big Issue』の4月1日、15日号の2冊が届きました。インタビューは、グレタ・トゥーンベリさん、スティーヴ・マックィーンさん。 去年は都内に出るのが週一になり、ほとんど買ってなくて、思い出して3…

新刊紹介『兄の名は、ジェシカ』

16日発売の訳本、『兄の名は、ジェシカ』の見本が届きました! 原作とまったくちがうテイストの装幀ですが、すばらしい。ドキドキします。でね、カバーをはずして表紙を見たり、扉や目次のデザインを見ると、これがまたいい! でも、あんまりここで見せてし…

スーパームーン

今日はスーパームーンらしい。昨夜、ベランダから見た月も相当大きかった。 ということで、数日前に届いた見本です。10刷です。ありがとうございます。 『星の使者──ガリレオ・ガリレイの生涯』(文・絵/ピーター・シス、手書き字/大川修、拙訳、徳間書店…

季節は進む

くさくさするので、近所のきれいな風景を。 昨日の夕方、撮影。近所を家内と散歩。市の川近くの桜。夕日が逆光ぎみできれいでした。

『エアボーン』原作者オッペルさんの朗読!

ケネス・オッペル氏の朗読プロジェクトは2週目に入っています。 今日は、拙訳もある『エアボーン』! www.youtube.com 以下、彼が朗読している第1章の冒頭を少し以下に引用します。